退職活動9つの心得

20度以上に気温が上がったと思ったら、週末はまた寒くなる予報。天候が変わりやすい2月は海のシケも多くて釣りに行けずうずうずしています。気候が穏やかになるまでもう少し我慢ですね。

 

仕事では先週、内定数件、入社承諾と嬉しいお知らせが続きました。春先の転職を希望され、昨年から一緒に頑張ってきた方々。我がことながら嬉しかったです。最終選考の日は近所の神社で合格を祈願してくるのですが、それも効果があるのかな?

 

ちなみに転職は内定が出て終わりではありません。今までの環境に別れを告げる退職交渉があります。退職の報告も緊張するものですが、これまで見てきた数多くの退職シーンを振り返ると、真っ当な会社は転職者の背中を押してくれるケースがほとんどだと思います。

 

ただ一部、転職=悪いことのような考えを持っている人もいます。会社としてそうでなくても、部署や上長単位で分けていくと退職を妨害するタイプの人もいます。

 

4月からの転職を目指すと退職交渉は2月最終の今週あたりが期限ですので、悩んでいる人に僕がいつもアドバイスしていることをお伝えしようと思います。

 

退職活動9つの心得
1.言い出すタイミングは?「転職が決まったらすぐ」
最短がベストです。言い出しにくい気持ちは誰しもありますがずるずると延ばせば延ばす程、現職、転職先両方に迷惑がかかります。
2.直属の上司に伝える
直属の上司に報告しましょう。たまに退職の報告を自分のところで止めたりする上司もいますので、どうにもならなければ上司の上司、人事に報告してください。
3.同僚などには話さない
その会社に残り頑張る人もいるのですから極力影響がないよう配慮しましょう。会社からの正式発信があった後も控えめに。これは良い機会だと現職の悪口や不満を爆発させて周りを困惑させるのはやめましょう。
4.毅然とした態度で臨む
転職は恥ずべき行為でもなければ裏切りでもありません。毅然とした態度で臨みましょう。世話をしてやったのに、大事な時期に、、と感情的な反応をする方もいますが、自分のキャリアを優先してください。
5.曖昧な表現をしない
開口一番は「●月末で退職をします。業務引き継ぎについての相談の時間をください」です。一番いけないのは「退職しようかなと思っていて、、、」「転職を考えていて、、、」など曖昧な表現をすることです。期日と意思をはっきりと最短で伝えましょう。
6.転職先名はいわない
問われても言う必要はありません。お世話になった方々には転職後、落ち着いた段階で報告するで良いです。
7.社外での話の場には行かない
ちょっと飲みながら話そうかなどは基本断るべき(コロナ禍ですのでないかなと思いますが)。特にアルコールが入ると正常な判断ができず思わぬ発言をすることもあります。誘われても大事な話なのでオフィスでお願いしたいと伝えたほうがいいです。
8.カウンターオファーは断ること
「これからじゃないか」「これを任せようと思っていた」「それをうちでやらないか」「給料を上げてあげる」引き留めの口上はいくらでもでてきます。転職の申し出ででてきたこのようなカウンターオファーは実現するかも微妙ですし、実現しても社内ではゴネ得した人感が残ります。これで揺らぐくらいの気持ちの転職活動だったのかと自分を振り返りましょう。
9.引き継ぎは最善の努力で
全力で、ただし「できる範囲で」。あれもこれもと引き継ぎでは思い浮かびますが、引き継ぎ範囲や方法などは会社や上司が定めた範囲範囲で最善を尽くす。それで良いのです。

 

繰り返しになりますが、退職交渉がネガティブに陥るケースはそれほど多く無いように思います。

 

最近ですと退職する会社の仕事を兼業・副業で依頼いただきながら新天地で活躍するという新しいケースも出てきています。こんな風にキャリアの捉え方が変化しつつある時代に転職・退職を妨害したり悪いことだと捉える考え方は古臭いと言わざると得ません。

 

ですので堂々とご自身の選んだキャリアを進んで欲しいなと思います。ただ、退職しようとしている会社の同僚が数年後、別の場所で仲間になる可能性もありますし、同業界で協力しあう可能性もありますのでくれぐれも退職する側が喧嘩腰にならないように大人な対応をすることです。

 

※雇用期間の定めのない労働者は原則として「2週間前」に退職の意思を告げることにより、退職することが認められています(民法第627条)。

 

カノープス株式会社 青山

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