昨日で夏休みが終わった方も多いのではないでしょうか?途中台風が来てしまったのは残念でしたね。
弊社は個人経営ですので夏休みなど特にルールは決まっていませんが、みなさんの会社の夏休みはどのようなルールになっていますか?
先日「転職した会社が夏休みを有給扱いにするって言い出したんです。前の会社ではそんなことはなかった。おかしくないですか?」という愚痴をこぼされました。
細かな背景を抜きにすると法的には問題ないと思われます。
夏季休暇は労働基準法において会社に義務付けられた休みではありません。夏季休暇をつけるかつけないかは会社の自由です。
もうひとつの要素である有給休暇というのは本人が申請し取得するもので、強制的に会社から取らせるものではありません。
ただ、もともとあった休暇制度が突然なくなった上に自発的に有給休暇を使って…となると当然あった権利がすり替えられたような騙されたような気持ちになるのはわかります。
今回の件の背景には4月からの有給取得義務化があるのかなと思うのですが(年10日以上の有休があるすべての労働者に企業側は最低5日の有休を消化させなければいけない)、企業側も就業規則や制度の切り替えは当然しているでしょうし、それなりの発信もあったはずです。人事もその辺は抜かりないはず。
法律に乗っ取っていれば会社の決め事は正義であり、雇われているのだからルールには従うしかありません。今回のようなケースの場合、会社側からの発信が従業員の心情を配慮していなかったとか、実態として有給が取れない暗黙知があったりするとよくないのですが…。
日本では歴史の長い会社ほど積み上げられた規則や制度がありますし、大手になるほど充実しているケースが多いです。
もちろんベンチャーやミドルクラスの企業でも制度がしっかりしている企業もありますが、転職する時は単に仕事や給料や文化だけでなく、制度や規則で何が変わるのか?今回の夏季休暇などのように何が変わるのか?など事前に確認しておきたいところです。世の中の全ての会社が同じ規則で動いているわけではありません。
「キャリアアップのためにストレッチしたい」と前向きな事を言っていた人が結果、休みが少ないとかそういう理由で転職を考え出してしまうのはなんだか悲しいことですし、おそらく同じようなことで不満を持ち転職し続けるような気がします。
自分が何に不満を持ちやすい性質なのかも把握しておくといいですね。
さて、年末まであっという間です。後半戦頑張りましょう!
カノープス株式会社 青山