「環境依存型」というジャッジをされないように

先日、とある人事責任者様と打ち合わせをさせていただきましたが、「環境依存型の人材は厳しいです」というお話をいただきました。

このコメントはこの人事様だけのお話ではなく、ほぼ全ての企業が応募者に対して持っている選考基準だと思います。

環境依存って何かというと、

  • 残業が嫌です。
  • 楽な仕事がいい。

これは環境依存ですね。とはいえ、これを面接の志望動機で言ってしまう脇の甘い人はいないでしょう。

では、これはどうでしょうか?

  • 尊敬できる仲間や上司と働きたい
  • やりがいがありそうだから
  • 成長できる場だと思ってきた

実はこれも環境依存です。人事側からすれば、

  • あなたにとっての尊敬できる上司って何?仲間って何?あなたが気持ちよく働ける環境なんて100%用意できないんですけど、、
  • やりがいって何?ありそうって何?そのやりがいが手に入らなかったらまた辞めるんですか?
  • 成長できなかったらどうするの?成長するしないって個人の意識ではないの?

すごい意地悪に見えますが、本当です。よくよく見るとたしかに自分ごとではなく、転職先に全てを求めている感じ、しかもふわっとした感じで頼りなく見えてしまいます。

特にベンチャーなんかですと、このあたりの判断は厳しいです。ベンチャーは人手不足の企業様が多いですが、だからといって誰でもいいわけではないのです。だって、小さいからこそ一人ひとりに託される仕事の領域が広いですし、同じ目標に向かって進んでいくだけの情熱がほしいわけです。

これであれば、

「御社のプロダクトとビジョンに惚れました。これを世界に広げたいです!何もできないですが、何でもやります。誰よりもやります!」

くらいのが気持ち良いです(実際このように言えということではないです)。

曖昧な志望動機で玉砕するよりはその会社の事業内容や沿革、社長のメッセージやプロダクト、プレスリリース、既存のメディアの情報を調べ尽くして、何故この仕事を募集をしているのか?自分だったらどう働くのか?この仕事で求められているのは何か?をシミュレートして、自分が何をできるのか、どこがこの会社の良いところなのかを言葉にしてみたほうが良いと思います。

書類が通るということは人事さんが会ってみてもいいと思ってくれているわけです。そして、現職に不満があるからこそ面接に来ているのも人事さんは本音ではわかっています。

だからと言って、わかってくれよと後ろ向きで環境に依存した発言ばかりしている人を採用はしません。

会っていただけるというのはチャンスなわけですが、そこから先、面接で戦うのはご自身なのです。情報を見て想像する。。これを繰り返すだけで転職活動は少し上向きになると思います。どう自分が活躍したいのか熱っぽく語る人に、人事さんは意地悪な深堀はしないと思いますし、むしろ味方になるかもしれません。前述の人事責任者様は、少し足りないと思っても、熱意やその方向が正しければ、最終選考のアドバイスまでして通過させるそうです。

人事、面接官を味方にしてしまえば、もう勝ったようなものです。

 

カノープス株式会社 青山

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