求人サイトでハズレを引かない方法を聞かれたので考えてみた

毎日若手の相談者様にお会いしているのですが、

求人サイトってなんだか数多くてよくわからないし、なんだか労働環境きつそうな企業しかスカウト来ないし、どうなんですかね?

と聞かれたりしますので考えてみました。

自分でやりたいことが決まってればそんな事に迷うものでもないでしょう?とキャリアがイケてる方や年長者の皆様は思うかもしれません。でも‥

  • 一日中会社に拘束されて
  • 関わる人も会社の人だけ
  • 数字をとにかくあげろとどやされる
  • お客様にも押し売りしている感が否めない
  • ありがとうなんて言われた事がない
  • 上司も同じ環境で培養されているのでDQN
  • 土日は疲れて寝ているうちに終わってしまう
  • 帰れない
  • お給料が低い
  • 趣味なんて忘れた
  • 彼氏彼女なんてできない
  • あれだけ嫌がっていた上司に媚を売りあちらの世界に行ってしまう同期
  • 辞めていく同期

なんて環境にいると、周りの世界を冷静に見るなんて難しいと思います。特に20代の一社経験なんて他を知らないわけです。環境が厳しくても実力さえだせば上に上り詰めらるとか、そういうインセンティブがあればまだ良いのですが、このような環境にいると多くは遅かれ早かれ転職を選ばれます。ただ、このような環境に長くいると転職はしたいけど‥

「ぶっちゃけ今より良いところに行きたいです。何が向いているかなんてわからない」

「土日休めて、残業なくて、もしくは残業代がちゃんと出て、ボーナスが出て、平和で尊敬できる上司がいる会社、数字を追いかけたり、競争の無い会社に行きたい」

という状態になってしまいます。現状が過酷なほど、真逆な環境を欲しがるのはわからないでもないです。

割と心当たりある方いないでしょうか?

このままではよろしく無いので、僕も転職活動の応援をするのですが、アドバイスはできても僕がその方に適した求人を常に保有しているわけでは無いです。

例えば、一般事務。

これは人材会社にあまり依頼が来ない気がします(僕だけかな?)。何故なら企業としては、事務はコストセンターで、もともと採用予算かけたくないからです。業務は多岐に渡るものの、スキルよりもその業界や企業や部署、職員への理解の方が大切で、今いる社員を人事異動させたほうが安心(と、某人事担当者様にお聞きしました)。そこに、決定者の年収の30%を請求してくる人材会社を使うでしょうか?僕なら使いません。

こんな時に、僕は求人サイト見て応募したほうがいいかもしれないですね。と素直に伝えます(たまに不機嫌なる方もいますが)。

ただ、求人サイトもなんだか不安という方も多いのでそんな時、求人サイトを見るポイントで伝えている事を挙げてみます(ようやくタイトルに戻った)。これが正しいわけではないですが、セルフフィルタリングくらいはできると思います。

1.検索軸と検索結果が合致していないものは除外する

求人サイトには原稿制作時に、コピーや写真以外に検索軸の設定をします。効果が無い案件だと、ちょっと効果上げたくてうにゃうにゃという大人の駆け引きがあるのかもしれません。ないかもだけど…うにゃうにゃ。でもこれはあなたの転職には関係ありません。事務で検索したら営業が出たりする企業、総合職が出てくる企業(総合職はほぼ営業と見たほうが良い)は除外するといいのでは無いかと思います。

2.写真が不自然かどうか?風土が合うか?

なんだか同じ笑顔で同じ制服の女性がいかにも撮影された感じで掲載されている。さっき見た会社にもこの女性出てたような…つまりフリー画像です。画像が出せない状況(女性社員が映りたがらない、女性が欲しいけど実は今いなくてこれから来る貴女が第一号、オフィスワークとはいえ常駐型の特定派遣でコンプラ上お客様のオフィス写せないなどなど)もありますが、不安になったらやめといたらいいと思います。あと、正直に写真を出してくれているものの、風土が合わなそうなシーンを出していたら無理しないでいい気がします(ビーチでみんな日焼け、茶髪でうぇーいみたいなのも、好きな人と嫌いな人もいるので)。

3.検索結果を逆から見てみる。

先述の通り、よほどの緊急性がない限り、人事さんは一般事務だと採用予算をかけないと思います。となると掲載されていても、検索順位の下位表示になるベーシックな求人原稿に一般事務は出てくる可能性は高いです。あくまで可能性ですけど。上位になるほど、緊急性の高さ、採用人数の多さ、人気のなさ(採れないから常に上位プランを出す)の可能性は出てきます。

他にもありますが、とりあえずこんなところで。今回は一般事務の場合で考えてみましたが、あくまで僕の視点での話です。媒体各社様も品質管理はされていますが、見る側も冷静な視点を持っていないとダメだと思います。やはり最後は自分で解釈してほしいです。

後、大事なこと。実際に選考を受けても、次は百戦錬磨の人事さんが待ってるわけです。毎日色んな企業の出身者と面接している人事の方は履歴書に記載されている所属会社名と職務内容見れば、その方の置かれている環境は大体推測できてしまいます。

選択する企業を選ぶまでに迷っている方は多いですし、慎重に選ぶべきですが、結局は何ができて、何がやりたいのかというご自身の中での方向性があって初めて転職は成功するものです。仕事選びが消去法にならないようにしたいものですね。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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