面接の前には当然、様々な情報をお渡しするわけですが、たまにがっくし腰が折れるのは、「見てませんでした」「聞いてないような気がする」という反応。
対策練って、こちらが満足しているだけかもしれませんが、結構ショックは受けるのですね。「たぶん、落ちるな…」と思います。書類通過した後にキャンセルするのもなぁと思って一旦受けていただく場合が多いのですが、やはり大概落ちてしまいます。人事の方は死ぬほど人に会ってらっしゃいますのでバレます。
「とりあえず様子や雰囲気見てみたい」
「人材会社はプロだからなんとかしてくれるんでしょ?」
僕にとっては取引先企業様1社1社が大切ですので、ぼんやりした感じで面接に行かれると困ってしまうわけです。また、人材紹介会社とはいえ、ぼんやりした人を合格させる錬金術は持っていません。コネで仕事してるわけではないのです。
逆に、相談者様の志望度が固まっていない段階で僕から「まずは気軽に面談に行ってみれば?」と提案することもあります。
ご本人様のニーズがはっきりしていないけど、僕側でなんとなく相談者様が働く姿がシミュレーションができて、多分この会社なら合うと思ったり、企業側の方に会えば絶対プラスになる…と思った場合です。もちろん志望度が固まってないことも企業様側にお伝えします。要は背中を押しているわけです。
取引先様でこのカジュアルな面談を許していただけるケースは少ないです。そりゃ当然で、ご担当者様も忙しいですし、何社も取引がある人材会社で僕だけを贔屓するわけにはいきません。仮にできても、それなりの関係ができていたり。少なくとも紹介成約実績を持っていない企業様相手には恐れ多くてこんなこと言えないです。
そういう関係をたくさん持っていると人材会社としては強いと思うのですが、仲が良い関係だからこそ、精度の高いマッチングをしたいと思うのも本音。
相談者様が人材会社をどう見て、どう使うのは自由。
相談者様の可能性を発見してあげるのも僕の仕事、厳しい選考になるのを承知で推薦するのも僕の仕事、なんとかお願いしますと頭下げるのも僕の仕事。選考や内定を辞退するのも僕の仕事、入社後フォローするのも僕の仕事、、
ですが、自分の人生を決める選考ですので、真剣になってほしいです。
カノープス株式会社 青山