退職意志表示のタイミング

「青山さん、すいません…ちょっと相談が…」

かなり昔の話ですが、内定応諾いただいた方から電話をいただきました。この段階での相談…良い話ではないでしょう。「辞退かなぁ…」とドキドキしながら話を聞いてみると、「退職意志表示ができないんです」とおっしゃいます。

あれ?内定応諾した時はすごいやる気に満ち溢れていたのにな。

「あれれ、言えないんですか?」

色々聞いていると、どうしても上司が怖くて言えないとおっしゃいます。しかも繁忙期で、みんなも忙しそうだし、今はタイミングが…なんというかそういうお話が延々と続きます。

腹括りができていないんだなぁと思いました。

こんな時どう言うべきなのかなと悩みました。もっと堂々としなさいと叱るわけにもいかないですし、僕が代わりに退職意志表示ってわけにもいきません。そもそも退職交渉は人材紹介会社の介入できない領域です。

どう言うべきか?どういうタイミングで言うべきか?一字一句マニュアルにするわけにもいきません。

僕から伝えたのは、

・僕ができるのは応援とアドバイスだけで最後に伝えるのはご自身であること

・何のために転職活動したのかもう1回考えてほしい

・繁忙期とか上司のご機嫌を見ながらって、延々と続く気がすること。

・僕も企業様に報告しなくてはならないので、期限をつけさせてほしい。

結果は内緒ですが、エージェントはなんでもできるわけではないです。目の前の相談者様の味方であり続けたいと強く思っていますが、同時に企業様の採用における代理人でもあります。微妙な状態が続くなら、厳しい決断をせざるをえません。半端な気持ちなら転職などしないほうが良いと思います。今の上司や仲間に退職のことを伝えるシーンを活動前にシミュレートしてみると良いです。

 

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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