ギグワーカーになろうか。

 

先日の日経新聞にギグワーカーという言葉が出ていました。記事から拝借するとその意味は

 

ギグワーカーとは インターネットを通じて単発の仕事を請け負う労働者を指す。米ウーバーテクノロジーズなどの配車アプリを通じて仕事を請け負うフリーのドライバーなどが代表格だ。小規模なライブハウスで、そこに居合わせたミュージシャンが一度限りの演奏に参加することを意味する音楽用語「gig(ギグ)」から派生した。

 

だそうです。確かにここ数年副業や兼業、フリーランサー、クラウドソーシングのプラットフォームなどギグワーカーに関連しそうな言葉やサービスが沢山出てきていますね。人材紹介をしているとデータベースからスカウトメールなども送るのですが、副業で参加できる案件を紹介して欲しいと記載されている方も見かけるようになりましたし、周りにも会社員をしながら自分も会社を持っていたり、自分の得意な業務で他の企業を手伝っている人はいます。2-3年前は一部の人のものだったと思うのですが、徐々に広がっているように思います。

 

ギグワーカーにはUber Eatsのような労働力を提供する人から、コンサルテーションのような知的能力を提供する人、開発やデザインなど一定の技術やセンスを提供する人まで様々です。プロボノ、ボランタリーも加えればものすごい数の仕事が世の中にあると思います。

 

会社側も社員として雇用しなくてもその時その時の必要に応じて戦力が揃えられればいいという考えになっているとも言えます。実際僕もこれまで、部分部分の業務は外部に委託してきました。必要な時に必要な分を頼めばいいわけです。採用を検討したこともありますが、採用と業務を円滑に進めることは似ているようで、重みが違うように思っています。

 

こんな土壌が今後はさらに広がっていくのだと思います。今はまだ副業なんて禁止、けしからんみたいな空気の会社も多いですが、今後はもしかしたら1社でしか働いていないと言うと「えー?」と言われる時代になるのかもしれません。人材紹介の在り方としても人の供給(特にいまは正社員、契約社員斡旋)という視点だけではなく、個々の能力やアセットを見て顧客課題をデザインしていくような視点も必要なのだなぁと先日、業界の先輩が受けていたインタビュー記事を見て思ったのでした。

 

ちなみに来月は弊社3Q最後の月です。夏がくると大体その期の終わりが見えてきます。もう6年目の終わり。一人でやっているとしみじみ感じるのは、自分の能力や経験、ネットワークを超えた実績は出せないということです。そして手元しか見えなくなる。一人の世界に閉じこもるのも危険ってもんです。知見を広げていくためにもギグワーカーを使ったり、自分がギグワーカーになるのは良いことなのかもしれませんね。

 

カノープス株式会社 青山

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