カルチャーフィットて難しいよね。

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すっかりブログを書かなくなってしまいましたが、生きていますよ。

友人の奥様が僕のブログファンのようで「なぜ最近書かないのか」と気にされていたとのことなので書きます(書きますよKさん)。

ハラスメントが公開される時代になってきた。

著名なはあちゅうさんが過去に受けていたセクハラやパワハラについてカミングアウトされていました。相手の方を僕は知りませんが、元電通の偉い人だったようですね。ご本人のこと知らないのでなんともコメントはできないですが、ハラスメントはまぁよくないですね。

全ての電通の方がそうなわけではないと思います。僕が過去にお会いした電通や関連会社の方は丁寧で物腰優しい方が多かったように思います。ので、これはその方の個人的な性格というかそういうものなのかなとも思いますし、電通の方々には頑張ってほしい。

ただ、ハラスメントってなかなかまわりに相談しづらかったり、その会社のすでに文化として醸成されていることもありますので、声をあげることで露出されるのが大きな問題なのであれば、それ自体はアグリーです。

ハラスメントもカルチャーだったりする?

僕が普段お会いしている方々には、会社の環境というかカルチャー的なものとのアンマッチで悩んでおられる方も多いと思います。

先日、尊敬している先輩エージェントが人が企業を選ぶ時の大きな基準は3つとおっしゃっていました。

  1. サラリー
  2. ジョブ
  3. カルチャー

サラリーは当然お給料ですね。ジョブは仕事やタスクなどなど。そして最後がカルチャー。

カルチャーってほんとにその会社で長年培われてきたもので、入社前に掴みにくいものだと思います。

「社風や社内はどうですか?」と面接で聞いたところで、実際に入社後に過ごす1分1秒、仕事の与えられ方、報連相の仕方、経営陣や上司や同僚の性格やポリシーを完璧に理解することは難しいです。表面上の社風と細かな日々の現実とのギャップは往々にして多い。

その会社で過ごす人には当たり前のことが、新しい人にとっては死ぬほど苦痛なパワーマネジメントやマイクロマネジメント、果てはハラスメントとして感じることもあります。

僕も転職したことは何回もありますが、選考時点で気付けなかったこと。文化の違いとか経営者の性格とか今で言う所のハラスメントに悩んだり苦しんだことはあります。それが原因で辞めようと思った事もたくさんありますし、辞めた事もあります。

人材紹介をしていてもサラリーと、ジョブのマッチングはできても、カルチャーマッチだけは非常に難儀です。本当に社内のメンバーまで知っているお客様て何社あるんだろう?というのが本音です。

ハラスメントって大きい会社だけのもの?

大きくシンボリックな企業になればなるほど、情報が露呈した時に事は大きくなります。電通は来年1月から嵐の櫻井パパが執行役員に入ってコンプラ強化に乗り出そうという矢先。もしかしたら、多少のとばっちりは被るかもしれませんが、良くなろうとしていると思います。

忘れてはいけないのは、このような問題は電通のような大きな会社だけで起こっているものではないということ。人が二人揃えば、そこで絶対に意見や感覚の相違は出る。生まれも育ちも違えば、性格も違う人の集団が組織です。組織は大きくなればなるほど経営陣が見つけれらなくなるブラックボックスや歪みができてくるのだと思います。

だからといって、経営陣がトップダウンで旗を降り続けるわけにもいきません。会社の成長には従業員一人ひとりの自主性やチームでの団結力、そこから生まれる新たな経営メンバーの醸成が必須です。

だから企業は人を増やす。組織を作る。意見や居心地などの相違が出る。誰かがやめる。また新しい人が増える、、、そんな感じで痛みを伴いながら大きくなっていくわけです。カルチャーやハラスメントはそんな長い歴史や組織の細胞分裂から生まれてくるものでしょうし、外から掴むのは難しいでしょう。

最後は自分の腹落ち感と覚悟

転職をする際に行き先の企業の上司の性癖まで僕はコミットはできないです(したいとは思っているし、努力はしているけど)。人材紹介会社では100%マッチングはできないと思っています。

転職や就職して得た新たな環境を正解にするには企業側、応募者、もそれぞれ歩み寄りに努力をすべきなのかなと思います。

当然エージェントとして、僕は僕なりの意見や収集してきた情報を話します。場合によっては止めますし、僕からの選考でない企業選考で意見を求められても良い会社だなぁと思えば背中を押します。

ただ、それは単なる僕の意見です。物事の受け取り方は人それぞれですから、鵜呑みにはせずに、選考でも「選考される」だけでなく自分も「選考する」つもりで行ってほしいなと思います。

社員接点数を増やすために、オファーもらったら選考に関わらなかったその会社の方に自分からコンタクトしてみてもいい。違和感感じたら、自分の中で消化できない不信感があるのであれば、辞めておけばいい。次を快適に過ごすためにやれることはたくさんあると思います。

ただ、一度決めた自分の選択についてはしっかり覚悟を持ってやってほしいなと思います。今ある環境をベストにするのは会社側だけの努力では絶対に行き届かない領域があるから。逃げの転職の理由に体良くカルチャーやハラスメントを使うようなことだけはないようにしたいですね。

※もちろん深刻な場合は離脱もありだと思います。悔しいけど。心崩してはどうしようもない。

僕もたまに相談者さんに厳しいことを言うこともあります(相手を思って言ってるつもりですが)。ハラスメントエージェントとか言われないように気をつけよ、、、。

今年もあとわずかですね。みなさん頑張りましょう。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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