転職を「なんとかブロック」されてしまう方に伝えたいこと

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週末は、母親の七回忌で実家に帰省していました。

七回忌ともなるとお経にも慣れたもんで、お坊さんの声を聴きながら「僕が死んだら子供達はちゃんと送り出してくれるのかなぁ」とか、「いやいや文化が変わるからそのうちクラウド葬式とかそういうのも出てくるのかな。なんか嫌だな」とかしょうもないことを考える余裕もありました。

話は変わりますが、弔事や慶事で家族が集まると、お互いの現状確認なんかがありますね。うちの家系には細かく各家庭の事情を掘り起こすタイプはいませんが、中には身内がものごとに干渉してくる家系もあるようですね。

干渉といえば転職なんかでも、様々なブロックがあるようです。

嫁ブロック、旦那ブロック、恋人ブロック、友達ブロック、親戚ブロック、親ブロック……

人材紹介をしているとそんな「○○ブロック」に遭遇するシーンがとても多いです。

なぜ転職ブロックされてしまうのか?

そもそも転職をするという決定を他人に揺さぶられるということは、意思が弱いということなのかもしれません。というと話が終わってしまいますが、安心してください。ブロック現象は、通常誰にでも起こり得るものです。

人間には本来、自己防衛本能というのがDNAに組み込まれています。

苦しいだろそれって思うと無条件に安全な方を選ぶ仕組みになっているわけです。本人が自分の転職をどれだけ良いと思っていても、その恋人や両親や友達の観点で見た時、理解に苦しむ決断だとしたら「とんでもねぇ!なんというリスクを!」と反対されるわけです。

通常ブロックされるのは当たり前だと思ったほうがいいです。では、ブロックされやすい人とはどんなタイプでしょう?

転職ブロックされてしまう傾向が強い人

僕の経験上、いくつかパターンがあるのかなと思いましたので、挙げてみます。

1:まわりとのコミュニケーションが不足している

転職ブロックされる傾向が強い方は、自分の意思決定に影響する他者(奥さんや旦那さん、両親などなど)とのコミュニケーションが煮詰まらないうちに転職活動を始める傾向があります。重大な決断に関わる事項なのに、事前相談していない。普段からのコミュニケーションが足りていないのかもしれませんね。

2:気が弱い

これもあるかなと思います。どうせ言ったら奥さんや彼女に怒られるかもしれない。旦那に止められるかもしれない。相手の反応が怖くて、話しを切り出すことさえしないケースです。転職活動をする勇気はあるのに、身内を説得する勇気はない。もしかしたら、相手に虐げられているのかもしれないし、恐怖心があるのかもしれません。だから余計に現状を変えたい願望が高まるのかも。
※僕も父親が全盛期の時は、恐ろしすぎて距離を置いていた時があります。

3:そもそも転職の動機が浅い

そもそも何故転職するのか?意思が強ければ、まわりを説得できるはずです。自分はこうなりたいし、それをするためにこの転職は必要なのだと言い切れるかどうかは重要です。内定を取るまでには企業担当を魅了できるのに、一番身近な方を説得できないのはとても残念ですね。

身内を説得できないレベルの動機なら転職しないほうが良い

僕は転職を希望する方とお会いしていますが、来られる方には「ご身内に相談されていますか?」とお聞きするようにしています。

場合によっては、「奥さんともっと話し合ったほうがよくないですか?」というアドバイスをすることもありますし、選考中も「奥さんに話せてます?」と聞きなおしたりします。それだけ、「重要な他者(意思決定に関わる第三者)」の存在は大切なのですね。

「大丈夫です。家族は応援してくれています!内定先に行きたいです」と言っていた方が、やっぱり最後になって身内に「リスクが高すぎる!」と反対されて大逆転もあったりするので、ほんと難しいのです。

転職を考えたら、まずは目の前の大事な人に伝える勇気を。自分の大事な人も説得できないなら良い転職なんて実現できないはずです。ご家族の問題までは解決できませんが、どう話すかくらいはアドバイスできますよ。

カノープス株式会社 青山

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