本当にやりたいことがあれば可能性はゼロではないから頑張れ。

採用ってお客様の事業フェーズと企業規模、組織体制なんかがすごい影響していると思います。例えば、事業を一気に拡大したい時にはキーマンになるハイプレイヤーを採用したい。その後、人員が固まり余裕が出て成長フェーズになると経験の浅いプレイヤーを採用したり。その一方で、ある程度組織化されるとハイプレイヤーが不満を持ったり、別の目標をもって出て行ってしまったりもします。ずっと会社に居続ける方が会社にとってベストなわけでもないわけです。社員を辞めさせないと会社が生き残れなくなる切実な経営者様の悩みも聞いたことがあります。僕は小規模な従業員5人くらいの会社様から数千人の会社様まで、様々採用と人を見ていますが、会社と人ってすごくすごく難しくて永遠に続く問題なんですね。話は変わりますが、

未経験でも、何か危機感のある人や明確な目標を持っている人

すごいハイスキルだけどできるだけに求めるものが高い人

という二人がいたとします。どっちも等しい悩みですし、どっちも価値が高いのですけど、どのお客様にどのタイプの方を紹介するかは毎回悩みます。

前者の方にもっと可能性を指し示してあげたいと思う一方で、後者のオーダーのが多い。となるとビジネス的な理由だけで前者をないがしろにしてしまっていないかと悩んだりします。

今のあなただと難しいかもしれない。

現実的な面も見て考えてみよう。

ちょっと寄り道するけどこういう会社はどうか?

その人の希望を少し変化させる提案をすることもあります。私の知る限りベストな方法だと思ったり、自分の会社だけでは見えない事実を第三者目線からお話していますので、一意見としては間違ってはいないと思いますが、ふと本当にこれでいいのかなぁと思ったりもします。要は自分の持っている求人案件の範囲で話してないかとか。余計なこと言って、その人の可能性潰しているのはもしかしたら自分ではないのかと思ったりすることもあります。現状の不満ぼやいている人より夢持っている人のが数倍価値高いのですからその可能性は潰してはいかんなと。

なんでこう思うかっていうと、人って変われると思うからです。例えば、本気で販売員からデザイナーになりたかったら、無給でも直談判すればいいし(まずいとは思うけど)、別に人材紹介会社が答えの全てではないんです。

ちなみに販売員からデザイナーになったというのは僕の話です(人材業に入る前のはなし)。就活厳しくて布地販売のユザワヤさんに入社したのが、大学卒業後。でもやっぱり大してやりたい仕事でもなく(ユザワヤさんすいません)、本当にやりたかったデザインを働きながら専門学校で学んで、転職活動しました。んで、決まらなかったんですけど、その専門学校の先生が自分の教え子の方をご紹介いただいたことがきっかけに、デザイン会社に勤めることができました。当時24歳の僕の給料は17万でした。額面でです。手取りはご想像ください。すんごい貧乏で何も買えなくて、先輩には原稿くっつけるスプレー糊をパソコンの近くで使って死ぬほど怒られたり、専門学校以上のこともできなくて遅いと怒られたり、それでもやっぱり嬉しかったなぁと。関われていることが嬉しかったし、与えられた唯一のチャンスな会社だったわけで、選択する余地もなかったですし、我ながら当時は頑張ったなぁと思います。最後アートディレクターという肩書きまではいったし。

そんな経験もあるので人材会社としてその方の可能性を潰していないか?というのはなるべく振り返るようにしていましたが、最近忘れがちなので自戒を込めて。

僕は正解ではない。ベストではない。

でも、もうちょい経験の足りない方への選考が緩まるといいなぁとも思ったりします。んで、チャンス掴んだ人は全力でやり切ってほしいと思います。20代は色々経験したほうがよいですよ。積み上げた苦労が後で財産になるのは昔から間違いのない事実だと思います。

カノープス株式会社 青山

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