安定求めてると、近い将来絶望するかもしれない

昨日はお客様と、僕、あと息のあった人材会社社長さんと飲みに行きました。色々とお話できて勉強になったお話をまた。

昨年某金融機関が定年廃止しました。それってどういうことか。

65歳定年制が平成25年度からはじまっています。これは高年法(高年齢者雇用確保措置)で概要がまとめられています。

1.定年年齢の引き上げ
2.継続雇用の導入
3.定年の定めの廃止

いずれにせよ、某金融機関の定年撤廃は国の方針には合っているということです。ちなみにこの金融機関、カノープスのメイン口座だったりするので、あんまり書けませんが、気になる方はググってください。

定年がなくなって、シニアが頑張る。安心して働ける。今年43歳の僕くらいの年代になるとええかもと思うかもしれません(僕は雇用されるほうをやめたので、あんまり気にならないけど)。

でも、今就活してたり、転職活動している若者にはどうなのしょう?安心・安定したいという気持ちの方は20代にとても多いと思いますし、親世代がバブルやリーマンなど激しい経済ショックを経験していますから、尚更でしょう。

そういうのも悪くはないと思います。

でも、もう一つの可能性としてあるのは、頑張ってもポストが空かないということ。

定年廃止だと、永続的雇用に加えて、段階的な昇級などもリンクして考えてしまいがちかもしれません。でも、定年廃止です。完全な実力主義がある会社なら別ですが、もともと年長者が上がっていく風土がある会社は人事制度が変わったとしても浸透するまでにそれなりの時間がかかると思います。22歳で新卒入社して5年も経過すれば、その時60歳で部長だった人は当然65歳。普通ならポストが空いて、突き上げで昇格、、、が無くなるかもしれません。

さらに5年。新卒入社して10年、32歳です。部長は70歳。でも元気でバリバリやっています。それ自体は良いことですが、32歳の貴方は結婚もしているかもしれませんし、お子様もできているかもしれません。そろそろポストも上がって責任ある仕事と対価を取って、家族を安心、、、にはまだ遠そうです。どうしよう?新天地へ??

一方、転職市場で32歳ってどうでしょう?僕がお手伝いさせていただいているお客様からお聞きする限り、32歳の期待値って大体マネージャー経験だったりします。

と、まぁ煽るわけではないですけど、時代とともに市場での人材ニーズも刻一刻と変化してきていますし、国内だけのマーケットでの能力だけでなく、海外マーケットで戦える能力なども必要になってくるでしょう。と、極論かもしれませんが、物事を極端に見るとそういう風にも考えられます。

人生に一度しかなく、キャリア形成で重要な20代、30代をどう過ごすは個々の自由です。給料多くなくたって、一生一般社員でのんびり過ごす。あんまり物を買ったりって欲も強くないし、ミニマルな生活でいい。会社が守ってくれるならいいやっていうのもありです。幸せの尺度は人それぞれです。それはそれでOK。

ただ、早く自分の価値をあげていきたい。できることを増やしていきたいのならば、成長中のベンチャーなどで汗を書きながら、実力を伸ばすのが近道だったりもします(成長中の企業はポストが沢山空くので)。

いまはベンチャーから大手に行くのは難しいように思っていますが、そのうち大手からベンチャーに行くのが難しくなってくるような気がしています。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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