履歴書に傷を付けないために

とある方から、相談を受けました。

 

ある求人広告を見て、会社に入社したそうです。その方は転職回数が少し多めで、年齢的にも少し高め。人手不足と叫ばれるこの世の中で、まだまだ働けるのに、選考に進めない人がいるのもなんだかなぁと思いますが、僕も相談者様のご経験値や年齢など、企業様の求めるラインに合わせて、求人を紹介できる場合とそうでない場合があるので複雑な気分です。

 

なかなか書類が通らない。そんな最中、選考が進んだのがその会社だったそうです。オフィスでの面接ではなく、違った場所での面接。始まったばかりの事業のWebディレクションをして欲しいと。果たして入社したわけですが、指定のオフィスに行くと窓のない小さなオフィス。ホームページにあったその風景、スタッフ、おしゃれなオフィス…何もなかったそうです。あるのは電話とPCだけ。「とにかくお客様作りからだから…」とテレアポを指示されたそうです。

 

当該求人については、メディア会社様にも迷惑がかかるので、公開するのはやめておきます。私のお客様でも無いから。

 

入社前に入る会社をどれだけジャッジできるかはわからないです。でも今回は対外的に公開されている情報が丸ごと嘘だったということになります。スタッフもオフィスも事業もなかったわけです。こういうのは初めてだなぁと思いました。

 

僕も昔、求人広告を営業していましたが、打ち合わせ時に「労働時間の実態どうなんでしょうか?」と質問したら「そういうの気にする求職者は必要ないんだよね」と急に怒り出す方がいたり、ドクターへの取材中に「どんな医療を目指していますか?例えば、街のかかかりつけ医とか…」と質問したら「街のかかりつけ医とはなんだ馬鹿野郎!うちは1.5次医療を得意とするれっきとした…!」と怒鳴りだされ、慌ててドクターの奥さんが止めに入るとか、アポ取れたと喜んで行ったら延々と宇宙とオーラパワーの話をされたり、請求書を顔に投げつけられたりとか、色んな経験をしてきました。あ、そういえば本当に塩投げられたこともありました。ほんとに危ないなと思う場合はお断りもしたりしました。

 

当時、上司に言われたのが「全国求人情報協会のものや自社のもの、様々な掲載基準があるけど、最後は営業マンの目や五感が判断基準なんだ」ということ。今も大事にしていますが、未だ読みきれない時もありますので、なんとも難しいものです。

 

先日こんな記事もありましたね。

 

求人に載っていたから!と安易に情報を信じず、そもそもなんで転職するんでしたっけという点を振り返ったり、面接時に五感を働かせて相手先企業をジャッジしましょう。選考中は相手先企業に選ばれるという気持ちが強く出て、自分を下に置いてしまいがちですが、自分も選ぶ立場です。内定後に再訪問をお願いするなど色んな対策方法があるはずです。

 

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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