花粉の季節ですね。井の頭線に乗っていたところ、目の前のJK三人組がこちらを見ながら微笑んでいるので、「僕もまだまだ捨てたもんではないな」と思ったら鼻水が垂れていました。死にたい。
話は変わりますが、Facebookで「器用貧乏な人が好きです」というコメントをしたところ、結構反応があったので、なんとこの世の中には僕の愛すべき人の多いことかと感動した次第です。
器用貧乏って何ぞ?
僕の好きな器用貧乏な人について語る前に、器用貧乏を定義したいと思います。
辞書によると、
何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。
とあります。
器用貧乏とは、なんでもそれなりにこなしてしまうがために、そのありがたみをまわりが理解できず、イコール評価されないままくすぶっている人。
ということでしょうか?
僕の出会った愛すべき器用貧乏達
人材紹介をやっていると本当に多くの器用貧乏さんに会うことができます。特徴としてあるのが、
- やっている業務に対して評価が低い(給与が低い、職位が低い)。
- あまり出世欲がなく、興味もあまりない。
- まわりと自分を比べない。意外にもまわりが見えていない。
- やらせるよりやってしまう。それがそこそこうまくできてしまう。
- 向学心が高く知識が豊富。でもそれが普通だと思っているのでアピールしない。
- そもそも自己アピールが苦手・下手。
- 社内でアピールしまくる同僚をやや引いた目で見ている。
- ホスピタリティは高い。
- 話がちょい長い(イントロとアウトロが長くて本題を聞き逃す)。
こんな感じでしょうか?どうでしょう?心当たりありませんか?
器用貧乏にも限界がある。
このように定義すると、別に転職なんか興味なさそうじゃんと思いますが、それが結構いらっしゃるわけです。ということは彼ら彼女らにも我慢の限界があるってことなんだと思います。
仕事にはコミットするし、結果も出すんだけど、実は評価されるのを心の奥底では持っていて、その器がいっぱいになった瞬間に「あれ?なんかおかしくない?」って思ったり。
これに早く気付けていれば、新たなステージにいったり、アピールすることもできますが、年月があまりに過ぎてしまうと後戻りできず、本当に器用貧乏のまま生涯を終えてしまう可能性もあるので危険です。
器用貧乏さん達はどこにいくのか?
この間も、器用貧乏国代表みたいな友人2人と飲んでいましたが、やっぱり会社組織での出世はあまり興味なさそうでした。純粋に知的好奇心を満たしたり、仕事をしたりする瞬間はものすごいパフォーマンスを発揮するけど、出世に興味がない。
器用貧乏国の方々は基本的に会社向けのアピールが苦手な方が多く、良くも悪くもコミュ障ともいえるかもしれません。
なので、対外的な転職活動でも意外と一次面接で落ちたりします。できることが多すぎたり、やっている領域が広すぎて(器用指数が高すぎ)、「この人はいったい何屋さんなの!?(・_・;?」という感じに面接官が陥るわけです。
これだといけません。彼ら彼女らはもっと幸せにならなくてはならない。本当に貧乏になってしまっては日本のためにもなりません。なので、僕が愛する器用貧乏さんに言いたいことは以下です。
- USP(Unique Selling Proposition)=自分の強みを言語化すること。
- もうちょい欲張ること。
- 何をしたいのかを言語化すること(絶対あるはず)。
- アピール練習。
こんなことを習慣付ければ、勝手にチャンスは巡ってくるのではないかなぁと。みなさんの持つ専門的かつ網羅的な知識は、数多くの企業が求めているはずです。日本には400万社以上の企業があるわけですし。
「あ、自分って器用貧乏かも、、」と思った方やこれからなりそうな人はお茶でも飲みながらお話ししましょう。お給料50万くらいアップするためのアドバイスならできるかもしれません。
カノープス株式会社 青山