会社員時代にやっておけばよかったこと 【4】お金の感覚を身につける

いい加減このタイトルで書き続けましたが、これで最後です。

お金の感覚を身につける

会社がうまく回るには利益が必要です。もっと言えば現金です。当たり前ですが、売掛金で利益が上がっても、現金が銀行口座に入金されない限り、会社は回らなくなります(給与も何も支払いできなくなる)。会計上黒字なのに潰れちゃう、いわゆる黒字倒産とかはこれですね。

そういう体験を、給与を貰いながらできる会社員時代の事業企画経験は最高です(辛くても得るもののが多い)。だから、タイトルを「事業企画をしましょう」にしようと思いましたが、そんなの会社の状況によりますし、誰しもがチャンスを得られるわけではないのでやめときます。もちろんそんなチャンスがあればやっておいたほうが良いと思いますし、転職でそれができそうな環境ならチャレンジすべきです。

なので、サブタイトルは「お金の感覚を身につける」にしました。

ご相談者様の悩みを聞いたりしていると、会社によっては架電数、商談数、有効商談、接点数、獲得数など、事細かなKPIを設定はしているものの、そのゴールにある売上額、利益、それがチーム、事業、会社にどう貢献しているかまではわかっていない、いや、公開されていないケースもあります。

これはこれで、その会社の方針なので良いと思います。細かなKPI設定や目標はまだ若く経営感覚の養われていない若手への会社からの優しさなのかもしれません。

ただ、生きたお金の感覚を持つとかなりプラスが多いので、上司に言われたKPIを闇雲に追いかけるだけの毎日に不満を持ったら、その根拠やそこからどんな利益を期待して、それが事業計画の何に通じるのか?そもそもこの事業計画は何を目指しているのかを自分なりに考えたり、わからなければ上司にどんどん突き上げていったほうが良いと思います。その上で達成に向けて創意工夫していくと、結果、転職にも、現職残留時にも、起業するとかの時もプラスになります。何の根拠もなくただ上司の機嫌の悪さだけで、詰められてるだけなのがわかったら、悪いことは言わないので転職すればいいです。

僕は会社員時代、この辺はもわっとしてた気がします。もちろん目標は理解してますし、達成に向けて頑張るのですが、その根拠をはっきり言えと言われると答えられなかったかもしれません。少し達成できなくても会社員である程度の組織にいたりすると、他の方や他の部門でカバーできたりしますので、瞬間的に怒られたら済んでしまう面もあったり。

最近取引させていただいている企業様ですと、「会社の理念はこうで、それを実現するための長期計画があって、それを目指すためにブレークダウンした今年はこんな計画。それを実現するためにはこれだけの人員と売上が必要で、それを一人一人に落とし込むとこうです」とはっきり答えられたりします。こういう環境だと自分の存在価値は否が応でもわかります。いい環境ですね。

あと、最近ですが、会社以外のプライベートでも金銭感覚養っておくのって大事だなと思います。

家賃、光熱費、食費、交際費、給与、通信費、ローン、税金、、、
今、僕は会社経営に毛が生えたようなことをやっていますが、家計って実は経営にすごく似ています(本当は会計士さんに作業丸投げだけど)。

この辺をシビアに「うぇーい!今月は純利益3万残せたー!あとここまでやったらあれを買ってこれをあーして、、」ってやるだけでも経営感覚や金銭感覚は高まると思います(僕は初年度役員報酬止めた時、強制的にサバイバル状態になりました。もうちょい家計に余裕あると思い込んでたら想像以上に厳しかった泣)。日々仕事が忙しくて意外と自分の家計まで意識が回ってない方も多いように感じましたので、良かったら。

以上4回に分けて書いてみました。あくまで僕の私見ですので、何かを考えるキッカケくらいなれば幸いです。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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