人材紹介でサブスクモデルは実現可能?

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先日所要があり新宿へ行ったのですが、よく知っているお店が近くにありました。仕事でバタバタしていたり、オフィスが遠くなったりと足が遠のいていたお店です。せっかくだと思い寄ってみたところ懐かしいオーナーの笑顔を見ることができました。話をしているとオーナーが

 

「実はうちサブスク始めたんですよ」

 

とおっしゃるではないですか。

 

ちなみにここはバー。僕がバーなんてと言う感じですが、30代後半から一人でかっこよく飲めるお店が欲しいなんて探していたことがあったのです。今はもっぱら宅飲みですけど。

 

話を戻します。

 

バーがサブスクリプションモデル?

 

バーはチャージ代がかかります。お酒も一杯1000円以上はします。雰囲気的にもなんだか敷居が高そうだし、暗黙のマナーがありそうで怖い。

 

慣れると店員さんは気さくですし、正しいお酒の飲み方も教えてくれます。大人の嗜みとしてはなかなか良いものですが、バーでお酒を嗜む新規のお客様は減っており、新規の固定客の取り込みや育成には苦労されているようです。

 

決して流行っていないわけではありません。場合によってはその辺の居酒屋より集客できているように見えます。

 

でも、その多くが二次会からお越しになる方々。酔っているから場所やお店の名前を覚えてもらえず、リピートしてもらえるお客様もいるけど確率は低いのだそうです。確かに僕にも覚えがあります。

 

そこで考えたのがサブスクリプションモデルだったのだそうです。飲み放題というわけではないので会員特典制度に近いのですが月定額を払えば、利用時のチャージは無し(プランにより回数に制限はあり)。さらに飲み物やバーフードはOFF。

 

早速会員になりましたが、当日から使えるとのことで2杯飲んだお酒の料金はいつもの半額近くでした。月1回ならしてもいい贅沢だなと思いますし、またオーナーに会いに行く口実もできたなとむしろ嬉しくなりました。
※気になる方はこちらから。バーテンダースクールなんかもされているので、興味あれば行ってみてください。

 

そういえば僕らの身の回りには知らないうちにサブスク増えていますよね。僕も個人として利用しているもの・していたものは結構あります。

 

  • Spotify(音楽)
  • NetflixやHulu(映画)
  • amazonプライム(もろもろ)
  • Kindle unlimited(電子書籍)
  • あすけん(食事レコーディングサービス/アプリ)

 

もうちょっとあるような気がしますが、今思いつくだけでこんなにあります。全部合わせても月1万いきません。

 

定額を払えば、いつでも好きなだけ使える。そしていつでも解約できる(多少解約しづらいのもあるけど)。サプライヤー側からしたら長く使ってもらうためにサービスを充実させ続ける努力を払う。

 

需要と供給の関係が健全になっていますよね。これは一消費者としてはとてもありがたい傾向です。

 

もちろんBtoBの世界も同じです。僕のお客様にもSaaSサブスクリプションモデルのベンダーさんがたくさんいます。

 

となると人材紹介業でも当てはまらないのかなと考えてしまいます。

 

我々のビジネスは個人である相談者様からのお金をいただくことは決してありません。いただくのはお客様である企業様側からです。

 

しかも高額のフィーをいただきます。紹介した方の想定年収の35%がうちの料金です。キャッシュポイントは入社時のみです。

 

自然、企業側のニーズに合致した人材探しと斡旋が本来の正しい業務となります。いや、そうじゃないと言われるとそうじゃないところもあるのですが、言うてもこれが本当に正しい姿です。

 

でもこの高額のフロービジネスが本当に正しいのでしょうか?サブスリプションモデルを考えるなら、お客様の成功がなんであるかを考える必要があります。

 

では、仮に提案した人材が活躍し企業側がそれを認めた時が成功だとします。

 

次に出てくる疑問。この活躍の定義とはなんでしょうか?

 

ご紹介した人材が企業に利益貢献した時だとします。

 

では何をもって利益貢献、人材として企業資本として認められたと言えるのか?営業ならわかります。バックオフィスや開発だとどう評価するのでしょうか?また、いつまで対価をいただくべきなのでしょうか?一人につき1年?2年?3年?勤務期間のどこまでを「正」とするかは企業によって考えが違います。3年で代謝がベストとしている企業もあれば、40年頑張ってベストとしている企業だってまだあります。

 

とても難しいです。これってとても大事なことなのに案外議論されてこなかったことなのかもしれません。議論してもよい着地が出てこなかったのかもしれません。

 

でも、いつかそんなビジネスモデルが出てくるはずです。
※自分がやれと言う話ですが、協力してくれるお客様がいたらお声がけください。

  

ちなみに先ほどの話に戻りますが、サブスクリプションモデルで多くのビジネスが変わってきていますが、一方で残るものもあると思います。

 

例えばうちの娘や奥さんであれば大好きなアーティストについてはネットからの音源でなくCDやDVDを書いますし、ライブにも行きますしグッズも買います。

 

僕もこの本は手元に残したいと思えば電子書籍でなくリアルな本を書います。

 

本当に高い価値を感じてもらえるものは必ず残るはずです。これは歴史を見ていてもそうで、サブスク関係なくニーズがあれば残るものはあります。例えばカメラとかもそうですよね。

 

デジタルでなくフィルムを好むマニアはいまだにいるわけです。

 

人材紹介も高付加価値を提供する会社であれば企業様は喜んで35%どころか50%の年収フィーを払っていただけるケースもあります。なので無くなるわけではない。

 

要は「価値」のレベルの話。

 

本来のニーズにそったサービスを提供するための努力することはどんな手段をとっても変わらないのかなとも思います。

 

なんて今日はうだうだした内容。

今週頑張ればGW。頑張りましょう。

 

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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