「資格を取れば就職できる?」ライセンス浪人のリスクと覚悟。

資格のユーキャンとかテレビCM見ていると、なんだか自分も出来そうに見えてきますよね。そんな僕も昔ユーキャンの社会保険労務士資格を申し込みして、テキスト2冊目の労働安全衛生法で挫折。確か同僚のUさんやKさんと同時に競争してたんですが、全員挫折したような。。

当時いた会社が人材系企業だったのもあるのか、社労士取ると手当てが3万円ついたんですよね。僕は社労士で独立するというわけでもなく、勤務社労士になる気もなく、単純にその手当てが欲しいだけのの卑しい動機ではじめました。結局諦めたので、大赤字でした。

僕と資格といえば、もう一つ。キャリアカウンセラー資格のGCDFがありますが、これも結構な金額と時間を投資しましたね。筆記試験は合格したのですが、実技試験の面接官がありえないようなシチュエーションだったのでクソアホらしくなって、途中で戦意喪失。不合格でした。その後追試はしてません。体系的に学べたことも多かったけど、これで人材紹介の現実的なビジネスにつながることはないなと。
※基本的にGCDFは有資格者が相談者役になり実技面談するのですが、僕の時は土建業を廃業して離婚したおっさんが、僕に呪詛を唱え続けるというハードなシチュエーションでした。こんな人来ないから。

というように、僕は資格に対してネガティブな人間なので、相談者様からこういう相談ができると僕の経験を話します。

資格とれば有利にいけますよね?

いけないです。企業が求めているのは実務経験です。簿記を取れたら経理になれるのか?日本に現在経理じゃない日商簿記ホルダーが何万人いるのでしょう?

資格取るのを否定しているわけではないです。知識は圧倒的につきますし、いままで興味を持っていたものに視野が開きます。そして何かをしているという高揚感、取得時の達成感。それで生まれるポジティブさなどは非常に良いものです。ただ、それを就職に繋げられるかというと厳しいのです。

では、タイトルに戻りますが、資格を取らないとできない仕事もあります。税理士、公認会計士、社会保険労務士、そして司法の世界…医療の世界や金融業異界、不動産業界などなどもっとありますが、その中でもいわゆる士業は目指す方が多いのではないでしょうか?

僕の知人で法曹の世界を目指して、夢敗れた方が何人かいます。今のルールですと予備試験通過かロースクールに通うのだと思います。ここまでにすでにかなりの金額投資をしているわけです。しかも、ものすごい量の勉強をしても試験には回数制限がある。親家族にも心配と負担をかけるし、同年代の友人知人は社会人としてキャリアを積んでいく。焦燥感は募りますし、ものすごいプレッシャーと戦うわけです。僕の知人は最後の夢敗れた時に齢30歳。あまりのショックと喪失感に、本人も気づかないうちに川に身投げしようとしてたそうです(その後、どうせ死のうと思ったんならなんでもできるだとと考え直し、苦労もありましたが、いまはメーカーで法務をしています)。本気で頑張る人はそれくらいの気持ちになるくらい頑張っているわけです。

資格を取っても仕事にありつけない士業の方だってたくさんいます。公認会計士で会計士になれなかった方を何人も知っています。いざ独立しても全然儲からなくて諦めた人も知っています。資格は万能ではないです。、取っても仕事に繋がらないことが多いのです。あくまで今の仕事をバージョンアップさせるため、知的好奇心や知見を満たすために考えたほうがいいです。

持ってないとできない必置資格に挑戦するなら相当の覚悟を持って決断をしたほうがいいいですよ。もしチャレンジしても挑戦をやめるという勇気もどこかで持たないといけないかもしれません。

これらができないならとっとと働くべきです。現場で得られることのが数倍価値が高いです。

カノープス株式会社 青山

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