最近の若手人材は、安定志向が強いと思います(いや、若手だけじゃないか)。
そりゃそうだと思います。不安要素の多い世の中ですし、できれば今より条件の良い、環境の良い場所に行きたいっていうのは、極々普通の欲求だと思います。
槍が降ってきても守ってくれる傘はありがたいものです。一人で仕事をはじめて2年目ですが、それは痛感します。
でも、大きな傘の下にも恵まれない処遇を受けている人はいるみたいです。
すごくレアなケースなのかもしれませんが、とあるご相談者様、大手企業の社員なのに、待遇面が非常に悪い。なんでかな?とヒアリングしていると、紹介予定派遣から念願の現職正社員になったのはいいけど、まわりの同年代のお給料を聞くと、結構な格差がある。ちゃんとした4大卒ですし、お話していてもしっかりしておられます。どうも短大卒か、高卒の待遇に設定されているらしい。。
「人事に言わないんですか?」と問いかけましたが、「ちゃんとしたルートでの入社じゃないし、折角手に入れたポジションなので、何かその後に遺恨が残ったら怖い」とおっしゃいます。
それだけが、転職の理由ではいけないと思いますが、こんなこともあるんだなぁと思いました。
※急な話で待遇面の交渉がちゃんとできていなかった様子。派遣会社さんと、ご自身の確認不足という面もあると思いますが、それでもね、、という感想でした。
他にも同じ企業内でも配属された部署によって昇格スピードが変わる場合もあると思います。実際、僕も勤めていた時、入社当初は気にしていませんでしたが、比較的昇格の早い新規部署にいたからこそ、ステップアップが早かった気がします。
どんな会社でも、配属される部署や任されるミッション、それに対するコミットメントなど、気持ちの持ちようで、自分の置かれる状況は大きく異なってくると思います。
転職する際も、よくよく気をつけた方が良いですね。上述の紹介予定派遣の方はこれとは別だと思いますが、
「仕事を誰よりもハイパフォーマンスで実行して、部署全員一致で、通常待遇にしてもらえるように、少し辛抱してみては?それも転職と変わらないくらいの大変さではありますよ」
とお伝えしたところ、残留し、今は思い切り仕事に打ち込み、社内の皆様に頼られる存在になろうと必死になっているようです。
環境は与えてもらえるものではなく、自分から取りに行くものというのは間違いないはずです。転職前に、今の会社で本当にやりきっているのだろうか?など考えてみるのは、転職先を探すのと同じくらいのストレス量だと思います。どっちがいいの?という話です。
カノープス株式会社 青山