相談する人がいない?

発作的に転職を考える人も多いと思います。例えば、飲み会の同僚の愚痴がきっかけだったり、先輩の社内での噂話だったり、上司に言われたほんの一言だったり…。

たまたまググってみたら、サイトを見つけてとか、広告を見つけてとか、たまたまその気持ちのピークの時にたまたま僕の送ったスカウトメールを開いたりとか。相談者様がどの状態で数多ある人材会社で僕の会社を選んだのかをお聞きするようにしています。

先日もそんな方がいらっしゃいました。第二新卒で、これからキャリアとしての実績が出だす頃の時期でしたので、僕も冷静にお話しを聞きました。

きっかけは飲み会での出来事。先輩達の「この先、3年もいれないよね」という愚痴話を聞いていて、不安になったのだそうです。

もちろん理由は一つではありません。会社の新体制で導入したSFAの利用活性化のため、お客様の要望をとにかく入力しなさい、月何件いれないとダメという無理めのノルマが課せられたのもあるようです。本来お客様の問題解決のためのもののはずなのに、数字ノルマが邪魔をして、みんなが嘘のデータ入力をしたりというのが横行していること、データの改ざんをしてでもノルマをこなす人が評価され、真面目に業務を行っている人が怒られる状態にも嫌気がさしていたところに、そんな愚痴を聞き、「もっと本来やるべきことを真剣に、気持ち良く働ける職場に行きたい」と僕への依頼を出したようでした。

一旦、今の状況への不満や不安を全部お聞きしましたが、最初の面談で伝えたことはこんなこと。

「今のままだと不満からの逃げって評価されちゃうし、中途社員として戦力として認められるだけの実績は出てきていない、いや、これから出すところだと思うんだよね。嘘が嫌いなのはすごく誠実で良いことだと思うけど、外に出た時に評価されるのは、今できることが何なのかという部分と何をやりたいのかというところ。そこをまず整理してみては?もしかしたら今の会社でやれることがあるかもしれないわけだし。会社で相談できる人いる?転職するのと会社の中で解決方法探すのって同じくらいの大変さだと思うから、会社でも相談してみては?」

と、およそ10個の質問を宿題として持ち帰ってもらいました。すごく簡単な質問です。

で、2回目。いただいた回答を元に再面談しましたが、すごく自分を見つめ直したそうです。

「書いていて思いました。まだやってないことが多いなと。あと、上司の定期面談の時に気持ちを伝えてみました。すごく話を聞いてくれました。嘘が横行していることは気づいている。新しい取組がうまく進まないことが多いのは認めるけど、今後の対策はしっかりする。そんな気持ちで仕事やお客様のことを考えてくれていたんだと感謝されました。あまり感情を出さないから目をかけてあげられなかったと思うと言われました。もう少し頑張ってみたいと思います」

結果として残留。それで良いと思いました。その後は今の会社でできることを一緒に考えました。もしかしたらその上司の方もずっと本音で話してくれることを願っていたのかもしれないですね。マネジメントってすごく難しい。意見や不安、不満、ミスなどを当たり前のように言える環境って意外と少ないのかもしれません。僕もサラリーマン時代に全くできていませんでしたが。。

会社でできない相談に乗ってあげるのも僕の仕事なのかなと思います。頑張って欲しいです。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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