面接練習をやめたら決まったはなし

面接練習を都度するのも、かえって良くないのかもしれません。

ちょっと前の話。
とても誠実で、仕事任せたら絶対にきっちりとこなしてくれるだろうなというご相談者様がいました。でも、なかなか決まらない。
「良い人なんだけど・・・なんだか弱い」
3ヶ月間。何度会ったでしょう?何度練習しても上手くいかない。本人もすごく頑張っているのに、情熱が通わらない。何か運が味方してない感じでした。紹介した会社はどこも絶対に活躍できると信じて受けていただいていたので、僕も焦ります。
最後にご相談者本人からも言われてしまいました。
「次、落ちたら考えていいですか…すいません。」
つまり、僕への最後通告だと思いました。
「こちらこそ、すまない…」
と思い、言えませんでした。良縁を結ぶことができないのは僕の力不足です。なんともいえない苦いものを舌に感じました。悔しさとか申し訳なさとか。
と思ってたら、数分後、また連絡が来ました。
「すいません。さっきの気を悪くしないでください。すごくここまでのこと感謝してるんです。でも、家族もあるのでわがままも言えなくなっちゃってて。当然のことながら最後、全力でやります。紹介されたXX社さん、行きたいです。だから自分の力でやりきりたいです。頑張ります。」
やっぱり「良い人」ですね。これまでも話す言葉、書く言葉の端々に気遣いが感じられる方でした。良い人って評価は正しいのかもしれません。
これまでなんども練習しましたが、この時は無しです。
で、どうなったかというと
内定&その場で入社応諾
すごい嬉しかったです。
ご相談者様とお互いに
「良かったね」
と言ってあっていました。
最後は有言実行。ほんとに自分の頭で考えて、力を振り絞ったのでしょう。人事の方からも、「ほんとに汗出るくらいの気持ちが伝わってきて、久々に心が熱くなったって社長が言ってましたよ」とお褒めの言葉をいただきました。
気持ち、覚悟、熱量
パッションて練習しても出ないですよね。絶対に本人の中からしか出ない。
僕も面接練習都度したり、対策をテキストでまとめたり、接点回数増やすだけで、自分が安心していたいだけだったのかもしれません。
相手に考えてもらう。相手の熱を引き出すことも大事だなぁと思います。
コーチングのような要素をもっと磨いたほうが良いのかな。

カノープス株式会社 青山

cano-pus.com