先日、畏れ多くもコミュニケーション力のはなしを書かせていただきましたが、面接初期段階で現れる可能性の高い人事さん。人事さんはどんなことを考えながら面接をしているのでしょう?
人事の仕事は
- 採用
- 配置
- 育成
- 評価
と言われています(ほんとはもっとあるんですけど)。これを僕なりに解釈してみました。
※解釈力足りないかもしれませんので、「違うぞこら!」という場合はご指摘ください。
人を採用しようとする時の募集背景は様々です。増員なり、体制強化なり、欠員補充なりの条件に合わせて採用人物像を決定して面接をします。
人事は経営側や部門、従業員がお客様です。目の前の応募者がそれはもうエネルギッシュに熱意を語り、人事的に「ええ子や!」と思っても採用要件に合わなければ見送るしかありません。
人事、そして企業にとって「採用」はゴールではないのです。当然業務に必要な基礎スキルの確認もしますし、それが満たされていなければ見送るのは当然ですが、いざ面接に辿り着いたとしても、
- 配置
採用したとして、あの部署にフィットするのかな?あのメンバーの中にこの方を入れて大丈夫なのかな?あの上司の下につけていいのかな?カルチャーに合うのかな?不協和音とか生まないかな?フィットしなかった時にリカバリーできるポジションや部署はあるのかな?会社としてその余裕があるのかな?
- 育成
経験はあるけど、会社も変わればルールも変わるわけだし…それに追いついていけるのかな?年相応に会社として期待している職位やスキルもあるし、どれくらいで追いつけるかな?それができそうかな?
- 評価
この方がやりたいと言ってくれている夢…会社として応えられるのかな?今必要なことはクリアしてるけど、将来的に目指してることが会社と違うかな?給与だってご家族などを含めた生活背景も考慮しなくてはならないし…うちから出せないよなぁ…他の人との兼ね合いもあるし…。
などなど、面接の際は、目の前の人、その方の生活、将来性、配属予定部署のこと、同僚になる人のこと、上司になる人のこと、経営者のこと、会社が目指していることなどを頭の中で、ぐわんぐわんとフル回転させながら面接しているはずです。必死に次の選考にパスを出していいだけの材料を探っているはずです。
「決して悪くないんですが…次は絶対通らないと思います。だからここで見送らせてください。すいません…」
仲良くしていただいている人事さんだと、こんな苦しそうなフィードバックをされることがありますが、何とも申し訳ないような気持ちになります。きっと人材紹介会社である僕のことまで気遣ってくれているのでしょう。ほんともうすいません…。
今日書いてみた解釈が正しいのであれば、面接前にやることや発揮すべきコミュニケーション、会社や仕事選びをする時の判断軸って見えてくる気がします。
とはいえ、こういう深いところってなかなか掴めなかったりするんですけどね。
あぁ…マッチングって難しい。
カノープス株式会社 青山