キャリアアップや転職を考える時に必要なフレームワーク2選

4ヶ月ぶりの日本酒が美味しすぎて飲みすぎました。寒い時期の日本酒っていいですね。糖分たっぷり蓄えたので元気です。

さて、そんな飲みの席で面白いお話しを聞けたので、書いてみようと思います。

転職やキャリアに悩んだ時、どういう順序で考えればいいのか悩んでいる人は多いです。今回は、人事さんにお聞きした内容も踏まえながら、二つのフレームワークをご紹介いたします。

定番「Will Can Must」のフレームワーク

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これはリクルート社の人事評価やキャリア構築にも使われているフレームワークです。

Willとは意思を指します。要は「こんな仕事がしたい」です。
Canとは出来ること「今、仕事で出来ること」です。
Mustとはやらねばならぬことです。「Willを目指すためにやるべきこと」です。会社から与えられた職務と捉えてもいいです。

それぞれが重なる部分がベストな仕事と言われています。

とはいえ、Will(やりたいこと)探しで悩んでいる人がとても多いですし、全部がバランス良い人は少ないです。僕の面談では、概ねこれがどんな状態か見ながら、今後を一緒に考えることを大事にしています。

キャリアの悩みは一概にこのフレームだけに収まるものではなく、環境要因(給与や人間関係、労働時間、モチベーション)もありますので、あくまで考え方のひとつとしてご参照ください。

もっと高次元のフレームワーク「Why How What」

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これはとある人事の友人からお聞きした内容です。「Will CAN Must」と似ていますが、このフレームは一段上の高次元なものだと僕は感じました。

Whyとは根拠というか、人生を賭けてやりたいことのようなイメージです。

Howとはどのような行動指針や技能でWillを実現するか。

Whatは何をするのかです。

全部をまとめてみると、上から下までこんな感じに解釈しています。

  1. Why
    長期目標。自分の心の底にある原点は何か?誰を喜ばせたいのか?世の中の何を解決したいのか?など。
  2. How
    基本的な行動指針。どんな手法でやるのかということ。
  3. What
    手段。何を提供するのか?ということ。
  4. Will
    中・短期目標
  5. CAN
    今できること。
  6. Must
    Wilを実現するために足りないことを知ること。伸ばしたいこと。それをどうやるのかということ。

上に行くほど、高次元で定性的。下に行くほど日常的で定量的ですね。

そして、会社の指示ややらなければいけないことが最下段のMustとすると、仕事に違和感を感じ出すのは、最上位のWhyとの違和感があるからなのかもしれませんね。どこで自分がひっかかっているのか調べるためにも使ってみるといいです。

二つのフレームワークをつなげて考えてみた。

わかりづらいと思うので、僕の場合に当てはめてみました。

(1)Why
僕のWhyは原体験に基づきます。就職氷河期の就活から数度の転職をしたのは、常に自分のキャリアに不安を感じたり、環境に不満を感じたことが原因でした。なんで働くことにこんなに苦しみ悩むのだろうという自分自身の悩みや不安が、世の中に成し遂げたいことや解決したいことになりました。

うちの会社のビジョンは「働くを喜びにする。月曜の朝、会社に行くことが楽しいと思える世界をつくること」です。
これがそのまま当てはまるのだと思います。

(2)How

Howはどういう風にやるかです。僕の場合は、「正しく、つなぐ。ずっと、ささえる。」です。

1. 相談者様・企業様の相談に、真心をもって臨みます。
2. 現状に満足せず、謙虚な姿勢で自己研鑽を続けます。
3. 出会いの瞬間にとどまらず、常に伴走しつづけます。

これは僕の行動指針ですが、Howに近いように思います。

(3)What
これは何をやるかですが、僕の場合、人材紹介業ですので、転職サポートでそれを実現しようしています

ちなみに、Whatは変わってもいいものだと思います。

軸であるWhyが「働くを喜びにする。月曜の朝、会社に行くことが楽しいと思える世界をつくること」なら人事さんでも同じことを考えておられる方が多いですし、人事をやってもいいわけです。もっと言えば、喫茶店の店長になって、月曜の朝に出勤前のお客様に元気を与える一言を添えてあげるでもいいわけです。Whatはなんだっていいし、変わっていいんだと思います。

(4)Will
中短期でやりたいことでいくと、今後やりたいことは採用という点だけでなく、人事そのものを面で知ることです。

(5)CAN
これはまさに今できることです。人材紹介のエージェントとしては3期目ですし、まぁまぁ人集めと転職サポートは一通りできます。精度は永遠に磨いていく必要はあります。

(6)Must
今やるべきことは、Willでも書いた通り、採用以外の人事全領域の知識をつけることです。配置や評価や教育、それにまつわる多くの要素がありますが、月曜を朝を素敵にするにはまだまだ僕の知らないことがありすぎます。

いかがでしたでしょうか?

面接ですと、結構こんなところを知りたい会社が多いのではないかなと思います。

もちろん、企業ごとに採用基準は異なりますし、ポジションごとに求める思考レベルは変わります。若手人材でWhyに回答を持てている人は少ないでしょうし、僕もそうでした。ただ、悩んだらこのようなフレームに自分を当てはめて、思考する癖をつけておくといいですよ。

もちろん、弊社でも思考の深堀をお手伝いします!

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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