「お代官様!年貢はもう少し待ってくれねぇでしょうか」
「ええい黙れ黙れ!この小百姓めが!」
ここ最近、納税の用紙がたくさん届くのですが、心境はそんなイメージです。
お世話になっている士先生に「先生…!!税金納めたくないです」とスラムダンク風に言ったら「はーん?僕は別にいいんですよ!?僕はね。ふふん」と冷たくあしらわれた次第です。容赦無く厳しか人であります。
義務なんですけど、法人としても税金を納め、個人として税金も納め…なんてことをしているとお金って何だろうねとしみじみ思います。
転職時の年収アップダウンについて考えてみる
僕は20代や30代前半の次世代層転職サポートが実績に多いので、そのつもりで書きます(ハイレイヤーになるとまた別次元の話なのかなと思います)。
転職の理由は沢山ありますが、生活に直結する給料はとても大切な要素です。
絶対条件として最低でどれくらい欲しいのか?譲れない額は決めておくべきです。細かな収支計算もしたほうがいい。例えば、実家暮らしと独り暮らしでは絶対条件は変わると思います。その他にも奨学金払っていたりする人もいますし、趣味にこれだけは割きたいって人もいます。特に家庭持ってたらしっかりと。
転職は自分の生活に経営目線を導入するよい機会ですね。僕はどんぶり勘定ですけどね。
自分の給料って高いの?低いの?は知っておきたい
絶対条件が出せたら、そもそも自分の給料って高いのか低いのかは把握しておいた方がいいです。例えば、同じ25歳でも年収250万の人から600万とか超える人までいます。
当然ですが今の会社が相場と比べてあまりに低いと転職後に上がりやすいです。
上記の例だと、
(前職)
社員10名以下の零細スモールビジネス営業=年収250万くらい
↓
(転職後)
大手WEBメディア会社の営業=年収350万くらい
こんなケースは割とよくあります。
ただ、業界格差や企業格差は確実にありますので、行きたい業界やなりたい職種に転職成功した場合に下がるのか上がるのかの事実は認識しましょう。
25歳で証券で600万もらっている人が、社員10名もいないアーリーステージのベンチャーに初年度600万くれっていうのは割と交渉難しかったりします。
年収交渉はしますよ。でもそれが何を意味するかわかっておいた方が良い
僕は人材会社の人間ですので、納得できる要望であれば年収交渉はいたしますし、交渉の末、上がる場合もよくあります。
ただ、無意味なことはしたくなくて、当然ながら僕の取り分多くしたいがための交渉はしません(人材会社は提示年収が上がれば上がるほど得しますけどね)。
お一人に数社オファーが来ていて、すれすれの場合だと企業様の要望に応じて差し支えない程度の他社様の提示額はお伝えもします。これで釣り上げ合戦になったこともありますが、これあんまよくないのかなと思います。
上った先には転職後の自分がいるのです。
アップ提示は期待値アップとイコールです。その額が大きければ大きいほど、転職後のあなたに対する期待値が変わります。
25歳600万の方が、25歳平均350万の会社に希望600万満額で転職したら、企業側は他の社員以上のことを期待して当然です。
最初の数ヶ月で相当なパフォーマンスを出す必要がありそうです。
企業側には各社独自の給与テーブルがあります。テーブルから外れた大幅アップは調整給として後々変動できるようにしてたりします。そういう仕組みを整備している会社、実行している会社は優秀だと思います(上げる仕組みと同時に下げる仕組みって絶対にあった方が良いと思う派です)。
なので、転職一年後にダウン査定でがっかり、、結果再転職。なんてことはあり得ます。あと試用期間で終了ってのもありますね。
自分の転職ってどのカテゴリーなのかを考えましょう
会社規模、企業ステージ、業界特性、市場性、その会社のルールなどなど、お給料の変動要因は多いです。
- やりたいことを叶えたい
- 希望は全部叶えたい
これが一番ですが、それに伴って背負わなくてはならないリスクだってあることは理解した方が良いです。
もちろん交渉の末、アップ査定。その後期待以上に活躍してさらにアップという人もいます。同時に入社後、プレッシャーに負けて早期転職。やりたいことだから給料ダウンなんて構わないって言ってた人が半年後また相談に来ることもあります。
自分がやり切れる自信があるのか?ないのか?何事もバランスなのかなと。大事なお給料のことなので、MUST/WANTラインはシビアに決めた方がいいですよ。
カノープス株式会社 青山