事務って簡単になれるの?
あなたが今、営業だとして苦しい数字に追われて、命からがらの毎日を過ごしていると
事務になりたい
そんな気持ちになるのもわかります。事務ってどんなイメージでしょうか?
- 数字ノルマがないのでプレッシャーから解放される
- 残業が少ない
- 顧客折衝が少なくて気が楽
なんて感じのことを思っている方は、ちょっと読んでみてください。大手企業ですと、総務、庶務、人事、経理、庶務、営業事務、広報などなど、事務部門が何部門にもわかれて、さらに業務ごとに分かれていたりします。例えば人事でも採用専門の方、しかも新卒採用チームや中途採用チーム、給与計算などをする労務チーム、教育チームなど。こうなると効率的に業務がこなせますので、会社によっては、定時で帰って…なんてこともできたりする場合もあります。
一方、ベンチャー、中小企業の事務員さんだと、人数が少ないため、利益を生まない間接部門人員を大量に採用することはまずありません。
総務部門が経理と人事を兼任していたりすることなんかは当たり前です。私はこれまで中小企業4社を経験していますが、みなさん複数の業務を兼任して、残業もしながら頑張っていた記憶があります。中には仕事が片付かなかったからと休日出勤している方も見かけたもんです。
では、大手の事務になればいいじゃんというと、それは簡単ではありません。業務を細かく分けていますので、一人くらい欠員が出ても採用するまでもなく、社内異動でまかなえたりします。もしくは業務を細かく分けているため、各部門の一人ひとりの力が専門特化していて、異職種からの転身が困難だったりします。大手企業の事務職ってあんまり求人広告でも見ないですよね?
一方中小企業ですと、一人が欠員すると会社の運営自体に影響が出たりしますので、緊急策として求人を出したりするのです。でも上記の通り、中小企業の事務職は簡単な仕事ではなさそうです。
私のもとにも幾つかの事務ご依頼がきますが、大きくこの二つにわかれていると思います。大手ですと専門性の高さが求められ、中小ですと緊急性が高さから早期の紹介を求められます。
どうでしょう? なんとなく「営業が向いていないから、事務職のが」…と考えたことがある人は今一度、現職の事務員さんのお仕事を見てみては?
また、事務の職域によっては大手中小問わず、こんなことも。
部門によっては、社長に次ぐくらい機密性の高い情報を知る方もいます。会社の内情を知ってしまうため、意外なストレスも多いんです。経理をやっていれば、会社の経営状態の良し悪しだってわかりますし、人事やっていれば隣や前にいる同僚のお給料さえ、わかってしまうわけです。飲み会で給料査定や左遷についての愚痴を聞かされたり、真相を聞かれたりすることが多くて、同期と飲みにいくことさえできなくなった…と、ある企業の人事さんからこぼされたことがあります。
事務になりたい
本当にそれはやりたいことですか??
カノープス株式会社 青山