愛着あるもの

調子が悪いなぁと思っていたリール(釣りの)を修理するためにお店へ行きました。一度中身を掃除すれば直るだろうくらいのノリで持ち込みましたが、お店の方に触ってもらうと「難しいかもしれない、、」との呟き。実際幾らかかるかはメーカーでないとわからないとのことで見積もりに出しました。

 

2週程経過した先週末に連絡がありました。僕の愛機の修理代は10,725円、、、なんと新品より高い!?(同じものがAmazonだと10,425円)。他のリールも持っているのですが、巻き心地も手に収まるフィット感も好きでしたし、気づくといつもこのリールを使っていました。過去一番の大物も巻き上げてくれた愛着あるリールでしたので何だか寂しいですね。

 

愛着があるから大事にしたいというのは会社選びなんかでもあるのかもしれません。長くいたからこそ生まれる一体感や上司や同僚、取引先との絆のようなもの。一緒にやっていこうという空気感などなど。愛着ある会社だから残る、、という方は案外多いと思います。

 

ジョブ型雇用が進みそうなこの先、そんなものに囚われず自分のキャリアを第一に考えるべきなのかもしれませんが、愛着って馬鹿にはできない要素だとも思います。今の職場への愛着は何かという点をブレークダウンしてみると自分が好む企業や職場カルチャーなどが見えてくるからです。

 

先日も日本の超大手企業を10年勤め、これまた有名な外資系企業に飛び込んだ方の相談を受けました。仕事も給料も最高、、、年収だけで見たら日本で5%に入るビジネスエリートです。そんな方が現職に来てからずっと消えない違和感があってそれが何なのかわからないというのです。

 

話を進めていて気付いた違和感の正体は、パートナー会社の扱い方でした。前の会社はパートナー会社さんを同じ目標を達成するための仲間として捉えており、お互い尊敬しあっていたのだけど、今の会社はパートナー会社を業者扱い、悪い場合は影口を聞くこともあるのだそうです。その方が10年間守ってきた職業上の倫理観と現職の倫理観との差。結果的にそれが違和感に結びついていたのでした。カルチャーのアンマッチというやつです。

 

何となく同じ会社にずっといることに危機感を感じて飛び出したけど、外に出てみて気付いたのは前職カルチャーへの愛着だったという話。転職はお給料や仕事の内容、得られるキャリアなどが選択軸で先行しがちですが、どんな人達とどんな大義や正義を持って働きたいかなど、自分にとって望ましいカルチャーの言語化も必要ですね。

 

と強引にリールの話を転職に持ってきましたが、壊れたリールまた同じのを買い直そうかなと思っています。

 

カノープス株式会社 青山

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