誰も見たことがない未来

今年と同じ2019年の世界を描いた映画「ブレードランナー」は地球が環境破壊で荒廃し、人類の大半は宇宙の植民地に移住。人造人間レプリカントが奴隷的労働をし、、、なんてお話ですが、現実はどうでしょうか?

 

形はちょっと違いますが、ロケットは民間でも挑戦していますし、ロボットやAIは開発が進んでいます。デジタルレイバーというものも現実味を帯びてきました。人造人間だって遅かれ早かれ登場するかもしれません。でも、便利で豊かになるはずの世界がなんだか苦しく思えてしまう現実。

 

僕たちの2019年

 

直近で起こっているのは製造業、金融機関を中心とした大手企業の早期退職者募集。今年は同じようなニュースを繰り返し見ていた気がします。どの企業も決して倒産するほど業績が悪いわけではありませんが、今後の景気の落ち込みを予測して、体力のあるうちに会社の新陳代謝をしようという意図があるようです。

 

才能ある人材に投資を集中し、次の時代に会社を存続させていく。雇われ側から見るときついですが経営目線で見ると間違ってはいません。来年以降もこの流れは広がりそうです。

 

早期退職以外には後継者や事業存続続行困難によるM&A、廃業、倒産などもさらに加速しそうです。加熱したベンチャーへの投資バブルもどうなるかわかりません。開催されるオリンピックは盛り上がったとしてもたったの2週間。景気が連動して一気に盛り上がるかはわかりません。

 

最近、同世代の知人友人から「きついよ、やばいよ、何か良いところない?」と転職相談ともぼやきともつかないぼんやりした連絡がかなり増えました。

 

みんな正解が欲しいのだと思います。

 

僕も同世代ですし、同じように悩んでいます。会社経営をしているのでリストラされることはなくてもマーケットからリストラされる可能性があるわけです。変わらない。こうすれば、こうやっておけばいいなんて都合の良い答えなんてないのです。

 

ただ、一つ言えるのはこれから迎える未来は誰も経験したことがないものであるということ。先に模範があるわけでもなく自ら考え進むしかないということ。同世代で傷を舐め合って愚痴を言い合って悲観しても何も解決しないし1mmも前進しないのです。

 

がんばれ同世代。未来は自分たちの手で。我々が道を作ろうじゃないか。

 

カノープス株式会社 青山

cano-pus.com