カジュアルインタビューの定義は何だろうか?選考のUXとUI的な話ではないだろうか?

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人材紹介をしているとよく聞く・使う言葉「カジュアルインタビュー」。

こちらからお願いすることもあれば、企業様から打診されることもあるので何も考えずに使っていた言葉なのですけど、そういや言葉の定義がよくできてないような気がしたので、僕なりに考えてみました。

意味を調べてみる

カジュアルの用語解説 

[形動]格式ばらず、くつろいでいるさま。特に、気軽な服装のさま。「カジュアルな装い」- デジタル大辞泉より

インタビューの用語解説 

インタビュー(英語: interview)とは、二人かそれ以上の間での会話で、一方が他方に質問をして情報を得るために行われるものである。インタビューは大きく分けて、評価のためのインタビューと情報収集のためのインタビューの2つに分かれる。- Wikipediaより

引用元がバラバラですが、まぁそんなむずい単語ではないですし、どこで調べてもこんな感じでしょう。

簡単にいうと、「形式ばらずに、ざっくばらんにお互いのことを話しましょう」ということ、もしくはその場・時間でしょう。

うん。まぁそうですね。普通ですね。そう思ってました。

では、面接とはなんでしょうか?

面接(めんせつ)とは

人物像や能力を見たり聞いたりするために、直接会って対話などをする行為をいう。面接は、入学試験や就職・資格取得の一部など試験においてやカウンセリングや聞き取り調査などで用いられる行為である。面接の目的は、書類や筆記でのアンケートないしテストでは判断ができない人物像や能力・思想などを、実際に会って見極める事にある、、、- Wikipediaより

はい。面接っていうのは、まさに人の能力や人物面を見極める(ジャッジする)場ということですね。要は合う合わないの判断をするべき場ということですね。なので、面接になったら白黒ははっきりさせないといけないということですね。

ちょっと曖昧なカジュアルインタビューの位置づけ

ここでカジュアルインタビューの位置づけですが、ざっくばらんにお互いのことを知るという場のはずですので、合否は出ないというのがその場の定義なのかなと思います。

なので、カジュアルインタビューの後に良いなと思ったら面接は受けていいということなりますね。

でも、待ってください。

カジュアルな場面ていうのは、日常生活においてもよくあります。飲み会で知らない人同士があったら気が合うor合わない、思ってたのとなんか違う、すごいいい人なのは伝わるけど話のレベル感が合わないな、すごいなと思うけど友達にするにはちょっとな、、なんてこともあると思います。

例えばマッチングアプリ(TinderとかPairs)とかってありますよね?

あれって昭和生まれのおっさんの僕から見るとなんだか後ろめたいものを感じてたんですが、最近の若い子かなりの方が使ってるんですね。びっくりしました。あれとカジュアルインタビューって似てるんじゃないかと思うのですよね。

合う合わないをアプリ上で選別して、なんとなく合いそうな人が出てきて、会ってみたら、「すげー画像詐称でくっそー!ダメじゃん!きつー」というケースもあれば、「あれ?なんかこの人思ってた以上にいいじゃん、、好きかも」と思うケースもあるわけです(ちなみに僕はマッチングアプリは使っていません。知人の体験談です)。

要はUIやUXの話なような気がするのですよね。マッチングアプリっていうのは、男女が会うまでのプロセスを楽にしたり、楽しませるための設計がうまくされていて、結果としてお付き合いするのかどうなのかは本人達に任されているわけです。

カジュアルインタビューは、カジュアルという言葉で最初のハードルを下げるという意味で選考のUIやUXを変えたものなのかなと。要は結局は選考なんだと思います。だって知らない人同士が仕事上におけるお互いの近況や情報交換をするわけですから、「あれ?思ってたんと違うな」とか「うわー超いい!予想以上。なんかごめんなさい。ぜひ代表に会ってください!」とか「うーーん、すごいいいけど今このタイミングでの採用はなぁ、、」みたいになるわけです。要は相手に対する良し悪しという判断は何かしら出るわけですね。

となると「カジュアルインタビュー=面接であり、選考」なわけです。

でもまぁ、最初はカジュアルなほうがいいっちゃいいかもですね

この間相談者様に「カジュアルインタビューって何ですか?」って言われたのでこう答えました。

「まぁ気軽にお互いのこと話しましょうって場ですけど、人が人に会うので選考性はありますよ」

質問したご本人は???な感じでしたが、それが今のカジュアルインタビューなのかなと。字義がはっきりしないので気持ち悪い人は気持ち悪いのかもしれませんが、僕はそれでいいと思います。

今時の売り手市場で企業が人を採用するのは相当な奇跡的確率で成り立っていると思います。

いきなり上から目線の購買みたいな面接や選考を続けていたら、噂も広がって誰も応募してもらえなくなると思いますし、来てくれた方は合否は別としてもその会社のファンになってもらったほうが企業としてもメリットが多いです。実際、人事のフロントには広報的役割や意識をもたせてるところも増えていますし。

だからこそ企業を知ってもらうためのファーストインタビューはカジュアルでいいのかなと。そんな気がしています(ただの個人的解釈です)。

あ、あと面接と面談の差も同じようなもんなのかなと。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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