賞与がちゃんと出る会社に行きたい

夏の賞与が出た方、出なかった方、少なかった方、多かった方…色々あると思いますが、賞与って果たして会社側に支払い義務があるのでしょうか?

毎月の給料が少なくても、賞与がちゃんと出る会社なら行きたいです

という相談が割とあります。確かに。

従業員側の立場であればよくわかります。僕も18年くらいは会社勤めしていたので、賞与をもらったこともあれば、貰えなかったこと、極端に減ったこと、今度から年俸制になるから賞与は無しよと急に言われたことことなど、色んな経験をしました。

転職を何度もしていたり、18年も働いていると経済インパクトも数回あったので、満額まともに支給されたのは少ないと思います。

賞与の支払いは経営者にとって義務なのでしょうか?

義務ではないようです。労働法上は義務ではない上、過去の裁判判例でも会社側が支払わないからダメという例も少ないようです。就業規則などで定められていれば別ですが、「賞与がちゃんと出る会社に行きたいです」というのは、転職先選定の要素としてはちょっと危ない気がします。気持ちはわかるけど。

支払う経営者さんはちゃんと収支の計画にしっかり賞与分を含めて目標設定したり、固定なのか、基本給の何ヶ月分なのか、決算で利益がおいくら万円まで出たら従業員に還元するとかルールを決めて、社員にも告知しているようです。以前、僕が勤めていた会社も、大きいところですと毎年利率と支払い基準を明示されていましたが、小さいところですと社長さんのさじ加減という感じでした。

いずれにせよ、経営者の側に立ってみると従業員へ利益の還元をする経営者さんは優しいと思います。僕もそうしたい。でも「利益が出たら」なんですね。利益が出ていないのに、賞与出して会社の経営が危なくなるとしたら、それは経営者としては危ないですね。

利益を出すなら従業員も頑張らなくてはいけないですね。当然の権利として貰えるんだ!っていう受け身のスタンスでは本来はいけないのかなと思います。

僕も経営者の端くれではありますので、自分ならどうしようかなぁと考えてみました。もし今従業員がいるとしたら、決算賞与を年1回がいいところだろうなぁと思います。その上でこんな感じで思考すると思います。

いくら来期に残したいか決める

→税引き後の純利益でどれくらいの余裕を来期初頭に残したいかを考えます。そらそうですよね。売り上げあっても現金なければ死んじゃうし。

必要なものを購入する

→パソコンなど、業務上絶対必要なものを買います。あとホームページとか、求人媒体とか、未来への投資になりそうなものは余裕あるうちに使います。

利益を還元する

→本当に必要なものと残したい額が決まったら、残りは余裕になります。これは賞与にしてもいいなぁと思います。

こんな感じです。あくまで僕なら、、という考え方ですし、賞与は企業の規模や体力によるところは多いですが、絶対権利として考えて動くのは危険な気もしますね。

カノープス株式会社 青山

cano-pus.com