誤差のおはなし

以前お会いした会社役員の方が、面白いことをおっしゃっていました。

「君の今の悩みって天体レベルでみたらちっさい。いやいや、天体とかだとスケールでかすぎなので、一生涯を物差しにしたらどうだろう?誤差じゃないかな?」

前後文脈が見えないとは思いますが、僕がかなり悩んでいた頃、相談した時の返答でした。すんごいざっくりした感じのアドバイスに見えますが、この方なりのエールだったんだと思います。

誤差

例えば、すごく熱を入れて頑張ってきたつもりの案件が、ほんの一瞬で凍結したとしましょう。わかりづらいので、僕の仕事に照らし合わせてもう少し具体的にすると、書類作成手伝いをして、「さぁどこ受けようか?」という段階で連絡取れなくなってしまったりとか、入社直前に辞退とか、面接で役員さんの日程を抑えたのに、無断キャンセルとか。。。

僕は人材業しかしていないので、人材業を例えに出しましたが、どんな仕事でもこんな心がザワザワする瞬間があると思います。

 ※ちなみに僕のところにいらっしゃる相談者様やお客様は心がお優しい方が多いのでこういう事態はあまり起きないです。

でも、仮に起こったとしても引きずらず、「まぁ誤差かなぁ。どこかで波長が合わなかったのかな?」くらいでリセットするくらいのが良い気がします。変な感情を次に持ち込んでしまったりしても、良いことはありません。結果は結果。その時のザワザワ感は次の仕事や出会う人には該当しないわけですね。

先日、友人からご紹介いただいたアービンジャー インスティチュートの「自分の小さな「箱」から脱出する方法 」を読みました。

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本の中にも書かれていますが、日々の生活や仕事で、この人はこうだとか、どうぜ言っても仕方ないとか、決めつけたりしてしまいそうな瞬間は沢山ありますし、逃れられないものだと思います。ただ、そんな自分の箱に1回入ってしまうとなかなか抜け出すのが難しい。しかも、一度入るとその箱を次に持って行ってしまう。大事なのは、そういう風に他人を見てしまっている自分を意識することなのだろうなぁと思います。

カノープス株式会社 青山

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