一昨日、就活の面接解禁というニュースを見ましたが、なんだかもう「へー」くらいにしか思えなかったのは僕だけでしょうか?だって水面下で動いてんじゃんか。かといって、時期いつがいいの?って聞かれるとこれといったアイデアもないんですけど。
「大卒全入時代と言っても言い過ぎではないよね」っていう話を昨晩していました。大学進学率は確かに上がっていると思います。と適当なこといえないので統計を見てみたら、僕の大学入学した1992年は26.4%(ほんと??)、いまは50%超えとか。すごい伸びだけど、半分か、、全入ではないわね。ふむふむ。
まぁ細かいことは置いておいても、普段相談にいらっしゃる方も大卒者が圧倒的に多いです。今後も増えるのかな? 僕の娘も先日、高校に入学しましたが、定員割でした。そういう現象が各地で起きているとしたら、大学としては生徒獲得により躍起になるでしょうし、大学はより入りやすくなるのかもなぁと。
大学のブランディングのひとつに就職率というのがあります。就職率って確かに大事なんですけど、社会でのリアルな生き方というものを教えてくれる学校ってどれだけあるんだろう? 普段仕事をしていても、有名大学を出て、せっかく入った会社を早期退職して、親にもいえず、国民健康保険を滞納して(手続きしてなくて病院いけないという方もいたり)、アパートの家賃を必死で払いながら1日1食、何は無くとも仕事して生きていかないといけないのに、理想と現実の差をうまく埋められない、、、なんて相談もあったりします。なんだか週刊SPAの記事に出てきそうですが、本当です。
生きる術というか、世渡りというか、こういう諸々って関わる大人だったり、環境だったりで大きく変わるのかなと思いますし、経験しながら自分の体で覚えていくことなのかもしれません。だから大学はじめとした学校だけに責任押し付けるのもフェアではないですね。
でも、「社会に出たら自己責任で」では足りないくらい、いまは情報とリアルな世界の判断がつきづらい世の中です。学校も進学率、就職率というKPI追いかけながら、もっと渡世術みたいなものを教えてあげる講義なんかも増えるといいですね。人材会社や育成会社の方でも大学で講義する方が増えてますし、もっとそういうの増えてもいいのかなぁと思います。
以前、人材会社から大学キャリアセンターに転職した知人に話を聞いたことがありますが、学生を支援したいと思っていても、職員の異動があったり、学生がそもそも来なかったり(なんか恥ずかしいと思うみたい)、求人企業のことを詳細に話せないとか色々問題はあるよねと聞いたことがあります。大学側も大学側で悩みもあるようなので複雑ですね。
人材業界でできることってまだ多い気がします。
カノープス株式会社 青山