システム開発の世界には、プライム(一次請け)、セカンダリ(二次請け)、サブコン(三次請け以降)という受注ポジションがありますね。なんだか建築や土木業界に似ていますね。当然ながらプライムポジションはクライアントとの直接やりとりできるポジションですので、何かと優遇されますし、交渉もできたりする分、有利です。
人材紹介業ではアライアンスがあります。職業紹介責任者講習のテキストにも出てくるくらいなので、公にOKなことなのだと思います。私も数社提携をさせていただいている企業様があります。前職、現職と通算3年一人で業務を回していて思ったことですが、やっぱり企業様と深いパイプ(プライムポジション)を持っている先輩エージェントさんは強いなと思います。経営陣や人事が元部下だったりされる方もいます。
僕の場合、こういうバックグラウンドがあまりないので、兎に角結果と出すことが一番です。企業様に数多くあるエージェントから、気になる会社ってどこかな?って思ってもらうには、内部の方と仲良くなることや、採用や経営に踏み込んでいくことも大事ですが、結果を出せるか出せないかが一番な気がします。
ゴーリストの加藤社長がこんな記事を書かれていました。
人材紹介は難しい
「成功報酬で1番コワイのは成功報酬やからいい人いたら紹介しますってところなんですよウチのGoalは絶対採用せなアカンってとこなのでそこの共通認識だけは持ちあわせて下さいねあと求人票出すところはスタートなのでそこからのすり合わせとかしっかりして欲しいんです1番困るのは最初数名だけ紹介してそのあと何の連絡もなくなることなんですよね動いてくれてるのかどうなのかしっかり進捗が欲しいんですでないといつまでもウチの問題は解決されないままですからねただもちろん商売なのでロットの大きいところや応募承諾が取れやすい有名なところにいくのもわかりますよ僕も昔人材紹介業やってましたからねなのでそうならそうとハッキリ言ってくださいなので手数料は35%払いますし与信がこわけりゃ前金でも払いますからそれくらいホンマに困ってるんですよ今年はスケール元年でこの採用がうまくいかないとはじまらなくt(ゼェゼェ」
ということを熱込めて紹介会社に言ったんですが、、結果ほとんどの紹介会社が最初数枚の書類が送られてきて、それ以降はこちらから突かないとレスがないような状態になったんですよね。。
まぁ商売だしウチの魅力とか年収とかそういったのも絡んでくるのでしゃーないんですけどね。
ただエージェントとしての立場であれば、マッチング精度がめちゃ高いか
とにかく候補者をたくさん送るかしないと、、、
登録者確保を外部に頼ってる紹介会社が多いので、まさにどこで価値を出すか。
まさにマッチングの精度なのかマッチングの数なのか。。量なら量、質なら質、
どっちかに振り切らんと今後しんどいんじゃないでしょうか。
なかなか耳の痛い話です。僕の場合だと、絶対的に量が出せないです。僕が月にお会いする新規相談者様は以前より減ってきていて、平均で10名〜マックス20名。過去に瞬間最大風速的に30名近くになった事もありましたが、まともな対応ができませんでした。
1人の相談者様の転職に対して本当に真剣に対応してると、初回面談だけで済むわけなどなく、求人の説明やご希望とのすり合わせの時間、書類を添削したりする時間、応募意思をいただきどう推薦するかを考える時間、推薦・選考プロセス管理、企業担当者様とのすり合わせ、選考しながら移り変わる相談者様のメンタルケア、面接前のアドバイス、内定時の折衝、入社意思獲得、入社前のケア、入社後のケア…本当に多くの仕事があるわけです。自然と一ヶ月に選考フェーズのサポートができる人数は限られてきています。僕だと5名くらいがベストで、10名になるとどこか見落としが出てくる気がします。
少ない戦力で確実に成果を出すとなるとマッチング度の高さが必要。結果が出ずとも精度の高い人材をいかに送り出すかが重要。そういう戦い方に最近ようやく気付けてきたかなぁと思います。ただ、これをカノープスの強さや特徴として打ち出すまでにはまだまだ足りないことばかりです。
昨日、某企業の人事責任者様と食事をご一緒させていただいたのですが、こんな一言をいただけました。
「青山さんの送ってくる人材は書類見ないですよ。基本会います」
すごく嬉しかったです。1社でも多く、僕をプライムポジションのエージェントとして考えていただける企業様を増やせればなぁと思います。
頑張ろう。
カノープス株式会社 青山