9日にリクルートキャリアさんが転職有効求人倍率を発表しておりました。
株式会社リクルートキャリアプレスリリース「2月の転職求人倍率は1.68倍(前月差 +0.02)」
http://www.recruitcareer.co.jp/news/20160309.pdf
先月2月については
1.68倍
昨対比でもアップ。一人に1〜2件は求人があるってことですね。リクルートキャリアさんの登録データが元ということは、正社員や契約社員を目指して実際に転職活動している方をベースにしていると思うので、厚生労働省の調べと違って、わりとリアルな数字なのかなと。
IT系エンジニア、営業系が多いのは当然ですが、バックオフィス関連も人事や労務、経理、法務、広報など、事務系専門職が多くなっているのは僕も体感しています。中には「職種未経験可の人事」とか、チャレンジングな依頼をいただくことも。コストセンターとはいえ、今のうちに会社の軸を強化したいという前乗りな採用意欲を感じます。
僕も20代を中心とした転職支援をしていますが、相談者様一人に対して、2社、3社、4社‥‥と希望に近い求人の提案をすることはできていますし、未経験領域へのキャリアチェンジや業界チェンジも多く実現できています。
例えば、直近の成功例ですと、
化粧品企画→労務
介護系営業→採用
保険営業→総務
人材業営業→採用
採用→営業
事業主→人材系営業
とか。
なんだかHR領域に偏っているのは偶然かとは思いますが、未経験で思い切り業界も職種もチェンジできてるケースが多いです。景気が変わるとまたガラッと変わるんでしょうけど。
あと、倍率が明らかに落ちているものもあるようです。
科学、建設、食品、メディカル系のエンジニアが落ちてる理由はこの道の専門家で無いのでよくわかりませんが、求人数が少ないということでしょうか?
販売・店長・コールセンターについては下がっているのが不思議。求人サイトにはものすごく数が出ていますし、登録者の属性でもこの層は厚いようなイメージがあります。登録者のほうが単純に上まっているということ?と思ったらそう書いてありましたね。そもそもこの領域は大量に人も採用する企業様が多いですし、入ってくるより出て行く方が多い印象。人材紹介会社への報酬体系が採用計画上の予算に合わない場合が多いと思いますので、人材会社側から求人媒体や自社採用スキームの構築などの提案に切り替えてきているような気もします。
事務の中でも一般事務職、デザイナー、編集、ライターも減少。これは単純に人気があるけど求人の数がそれほどないってことかなぁと思います。一般事務なんかだと、わざわざ高い人材紹介会社なんて使わなくてもね‥ってところもあるのかなと思います(社内調達できちゃったりするし)。デザイナーや編集、ライターなんかだと、最近はクラウドソーシングやフリーの方に簡単に仕事出せたりしますし、わざわざお抱えにしなくても‥というのもあるんでしょうか?
金融系専門職というのも気になります。AIなどテクノロジーの発展も影響あるんでしょうかね。
いろいろ想像が膨らむデータですね。単純に今後食っていくなら何を選ぶのっていうのは、個々人の選択ですが、若くて、何をしたらいいかわからない時は潰しのききやすいものを選ぶというのも一つの考え方かもしれません。
カノープス株式会社 青山