毎年、期の変わり目には収支のシミュレーションをします。さすがに8期目となると手元にあるデータをちょいちょいすればすぐ完成します。
僕のように個人経営の会社でも出ていくお金はあります。僕のお給料、それにかかる社会保険、そして事務所の家賃。加えて長期の借入金返済。このあたりが出ていくお金の大きなところではないでしょうか?人を集めるための広告宣伝費などもありますが、成果報酬型のメディアしか利用していないのでここでは数に入れないでおきます。
あとは細かに通信費や交通費、交際費などもありますが、コロナのおかげでこのあたりはかなり引き締まったのか、経営上あまり大きな影響はないです。
前年の諸経費の平均額を項目ごとに次年度の収支表に落とし込むと、大体1年で出ていくお金の総額がわかります。さらに出ていくお金の中でも税金のかかるものとそうでないものがあったりするのでそれを分けると、赤字か黒字かのライン、最低でも目指すべき利益が見えてくるわけですね。それをもとに目標を立てます。
支出はかなりコンパクトにしているので、相当バカなお金の使い方をしなければ、何もしなくても今期も会社は潰れなそうです。
でも、それじゃ困るわけですね。先述のとおり、黙っていても出ていくお金はあるわけですし、売上や利益を積み上げないと次がない。なのでこれくらい売れるといいなと目標売上を入れたりするわけですが、まぁこれが毎年予想通りにいかない。
人の意思の左右で売上が決まるビジネスの特性もあると思いますが、どんなに予想をしたところで外れるものは外れるわけです。だから、これまでの実績を見ながらこれくらいかな?というちょうど良い落とし所を決める。高すぎず、無理なく少しばかり内部留保を増やせそうな目標数字。前回のブログでも書きましたが、ビビりな僕らしいやり方で。
他の経営者さんはもっと違う目標の立て方をしてると思います。僕は一人でやっているので死なない経営みたいな目標の決め方に行き着いたわけですが、これが仮に社員を抱えた組織となり、様々なステークホルダーが増えてくるほどすごく難しくなると思います。
僕も会社員の時はなんとなく与えられた部門の予算、なんとなく与えられたチームの予算、個人の予算を追いかけていた気がします。かつての僕のように自分の目標がその値やミッションになったのかわからないまま走っている人も多いのではないでしょうか?
やだなぁとかノルマとか悪いイメージが多いですが、会社が与えてくれる目標って実は優しい側面もあったりします。自分が持たされている目標の根拠みたいなところにもう少し興味を持ってみてもいいのかなと。
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