企業にとって必要な人の輪郭がはっきりしてくると思う

色々と我慢を続けているところに週末外出自粛、これ以上広がると東京ロックダウン?やや神経質気味にウイルス対策してきたここ2ヶ月を嘲笑うように感染が拡大していますね。

 

世界レベルでもヨーロッパやアメリカでの爆発的感染、アメリカでは1週間で300万人が失業、スペインでは不要不急の労働まで禁止など、人の健康もさることながら経済も猛スピードで侵していくウイルスの恐ろしさはまるで映画のワンシーンのように感じてしまいます。

 

パンデミックムービーは今までいくつか見ていますが、最終的には一番怖いのはウイルスではなく恐怖に駆られた人間だというオチのものが多いです。が、現実の我々はそんなことにならないようにルールを守れる大人でいたいものです。

 

さて、僕のお仕事の状況も刻一刻と変化が出ています。今の段階ですと各社様子見という印象ですが、選考するポジションを大幅に減らしている企業もあればむしろ積極的な企業、レベルが上がった企業と様々です。日々変化があるので弊社としても様子を伺いながら進めています。

 

この時期だから転職はすべきではないと言うつもりはありません。必要な人は必要とされていて、その輪郭がはっきりしてきたのだと思います。なのでこの時期に内定が取れる方はそれだけの価値の高さが認められていると自信を持って良いのではないでしょうか。

 

逆に転職を思いとどまった方がいい人もいます。これはコロナ以前からもそうだと思いますが

 

1)トランスファラブルスキルの無い人
2)転職の大義正義がない人

 

はすごく転職が難しくなると思います。

 

1)はそもそも持ち越せるスキルがあるかどうかということ。好景気時は第二新卒くらいであればスキルが足りていなくても可能性を見てもらえるケースはありました。たぶんこれは難しくなるはずです。
近しい業界の経験やネットワークを持っているとか、一定の職種に特化した能力があるとかか何かしらのトランスファラブルなスキルや企業側にとってのメリットを持っていないと先行き不安なこの状況下で企業側も受け入れする理由がないはずです。ですので今現時点でのスキルの棚卸しをしっかりすることをお勧めします。いきなり経験も縁もない業界や職種への転職活動は茨の道になるかもしれません。

 

2)は転職の理由がはっきりしていない人です。好景気時は今の会社がなんとなく嫌、なんとなく不安だというだけでも表面上の理由を取り繕って何社も受けていれば何かしらのご縁はあったかもしれません。でもこれからの選考はかなり厳しくなるはずです。人ひとりの採用、人件費は企業にとっては大きな投資でありリスクです。なぜこの転職が必要なのかを言語化できない人は面接官にすぐに見破られます。苦しい航海が予測されていて、あなたが船長だとしたらどんなクルーが欲しいでしょうか?死に物狂いでオールを漕ぎ、舵取りを手伝ってくれるような猛者ではないでしょうか?要は転職で自分が目指す方向と企業の目指す方向が近しくお互いに納得できる理由があるかです。またこれがないと転職後に自分が遭難しかけます。

 

転職を検討している方は上記2つの視点で自分のキャリアを振り返ってみてください。貴方を必要としている企業は必ずあります。

 

カノープス株式会社 青山

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