【ゆるゆる書評】6月はこんな本を読みました

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ビジネス書を年間100冊以上読むという猛者にお会いしたのですが、ちょっと真似できないですね。すごい。

僕は先月に引き続き本を集中して読めない感じが続いています。ちょっと文字疲れしてるかもしれません。

6月もかなりゆるめのセレクトでした。

人生の教養が身につく名言集

ライフネット生命出口さんの本です。「巨人の肩に乗っているから 、遠くを見ることができる 」という言葉にあるとおり、人生における大概のことは過去の偉人達が経験し、考え、言葉にしていて、そういった諸々の言葉達を知ることで我々現代人はもっと遠くへ先に行けるんだよということが書かれています。昔はこういう格言とか名言読んでもそりゃそうだよねとしか思わなかったのですが、最近は面白いなと思うようになりました。いろんな言葉が書かれていますが、僕が好きだったのはギリシアの哲学者タレスが言った「困難なのは自己自身を知ること。容易なことは、他人に忠告すること」の部分。マネジメントやリーダー、あるいはHR系の方からも相談も受けるのですが、人にアドバイスしたり人をジャッジせざるを得ない仕事をしてる人ほど自分のことが見えなくて苦しんでたり。誰もが一番見えていないのは自分ってこの仕事しているとしみじみ感じるところだったりします。

お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

糸井重里さんと故邱永漢さんの対談本。タイトルを見るとお金に関する考え方のようなものが中心なのかなと思いきや、人生論的なものが語られています(お金に対する考え方も書いてありますけども)。いまでこそほぼ日を上場させている糸井さんがお金について考えるのが怖いと10数年前、それもかなりのご年齢でおっしゃっているのはなんというか安心しました。僕はというとお金のことから逃げてるかもしれません。すごい欲しいのに清貧ぶったり。ほんとは使えるなら全部使いたい、でも不安、将来どうしよう?でも働いて得られる報酬って使わないと意味がない。そんなことをぐるぐると考えています。質素、倹約は美しいのかもしれないけど自分や家族の心が豊かになったり少し気持ちを切り替えられるお金の使い方ならもっとやって良いのかなと思いました。ということで旅行にいきたい。

インターネット的


糸井さんの対談本を読んで面白かったので評判の良いこちらも読んでみました。いろんな書評で予言本的な事が書いてありましたが、まさにそうだなぁという感じ。超頭が良くて感性が高い人の独り言をずって聞いている感じの文調。インターネットが普及したことによって、個の情報や発信が容易になりマス向けの統一消費みたいなものはなくなったり、SNSが流行ったり、いままで誰も知らなかったモノ・コト・ヒト・場所などに出会えたりとか。そこまでは専門家が予測していたとして、インターネット的というのはそれによって変わるヒトの繋がりや考え方や生き方などのこと。的ってなるほどなぁと思いました。ただ、そのとおりにインターネットやインターネット的な世界は広がっていると思うのですがなんでしょうね?個人的にはそういったものに疲れているような気もします。なんというかネットもネット的なものも人と人の利害関係やいらぬ気遣いやら攻撃やら賞賛やら好きとか嫌いとかを現実で避けたいものも拡張して受け止めざるを得ないケースが多いというか。うまく言葉にできませんが歳でしょうか。。

妻のトリセツ

話題でしたし、家族とのコミュニケーションや家族内での自分の立ち位置や振る舞いを見直したいところがあって読んでみました。先にアマゾンの書評を確認したのですが賛否両論でどんな内容なんだろうと期待半分怖さ半分でした。実際読んでみての率直な感想は「そんな簡単かなぁ?」です。ヒトの気持ちやコミュニケーションってそんなイージーでしたっけ?という気持ちで読み終わりました。脳科学やホルモン、遺伝子など科学的な根拠もあってすごく勉強になる内容なんですが、だからそういうもんですと都度締めくくられるのがなんだか複雑な気分になるというか(ちなみに女性だけでなく男性脳のこともかなり書かれています)。どうなんだろう?これ既婚の女性の方々が読んでも全員アグリーな内容なのかな?ただ書かれているとおりコミュニケーション上での共感力と相手がどう受け止めるかを考えた言葉選びが大事なのは間違いないこと。24時間/365日神経張り詰めて人の気持ち考えるのはしんどすぎるけど(仕事で神経研ぎ澄ませてるので家では素でいたいなぁ、、、)。

最後愚痴っぽくなりましたが、6月の書評でした。さて、次は何読もう。

カノープス株式会社 青山

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