次の人材業界ショックはいつだろうか?

以前、業界の大先輩とお酒をご一緒させていただきましたが、ご自身の事は語らず、どちらかというと聞き手にまわる方でした。こういう方ほど武勇伝を持っているはず。気になってリーマンショックの際、どう切り抜けたのかなど聞いていたら、やはり修羅場をくぐってきているんだなぁと。

なんでリーマンの頃のこと聞いたかというと、人材業全体で末期的な状況になった過去があるからです。人材業を生業にしておきながら、僕は常に不安は持っています。やはり酷い状況を経験しているからだと思います。

僕も当時、東京の西側でWEB広告を売っていましたが、直接的な被害は2008年過ぎて、翌年以降から。日本自体が発端になったサブプライム関連の投資などに積極的に手を出していたわけでは無いと思いますし、ニュース見たところで、金融会社に勤めてでもいればショックも受けたのでしょうけど、僕にとっては「へー」くらいでした。

ただ、1年から2年の時間をかけてじわじわ僕の仕事に影響がありました。タイムラグがあったのはアメリカ経済が沈んで、超円高→輸出で儲からないというところまで街角経済に到達するのに、時間がかかったからだったと思います。僕のエリアは乱暴にわけて、製造業、それに人を送り込む派遣会社、メディカル(医療介護)が強いエリアでした。工場が人を採用しなくなりましたし、そこに人を送り込む派遣会社の事務所は次々と閉鎖になりました。

2010年にはお客様が激減していました。求人メディアなのですが、営業しても「採用なんてとんでもない。むしろ減らしたい」「私にいい会社ないですかね?」と人事の方に言われる始末。取引していたお客様から久しぶりに電話がきたと思ったら「事業所撤退になりました。今までありがとうございました。これから?わかりません」なんて感じ。

地域的にメディカルにシフトできたので、首の皮一枚残っていましたが、ライバル会社がどうもまずいみたいだなんて噂も飛び交いましたし、僕の会社も早期退職者募集を募っていました。結局、若手が結構やめちゃったんだけど。

上記、大先輩も起業直後のことで大変だったそうです。内定辞退や内定取り消し、キャッシュの凍結、、駆けずり回ってもダメでようやく入ってくれた社員さんに泣く泣くごめんなさいをしたそうです。会社を最小までダウンサイジングしてどうにかこうにかという状況だったようです。

あの時の経験はしたくないなといつも心の中で思っています。いや、大なり小なり起きるんでしょうけど、その時どうしたらいいのでしょう?

次の経済の崖はオリンピック後とか、中国経済の破綻と言われていますが、それまでに何をできるか考えたいなと思います。

カノープス株式会社 青山

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この記事を書いた人

青山 俊彦のアバター 青山 俊彦 カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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