「LIFE SHIFT」を読んで調べてみたらほんとに寿命が伸び続けるようだ。
- 2017.03.03
- 読書
書評的なのはあんまりおもしろくないと友人に言われたんですが、あえて書いてやろうと思います(何故ならブログネタが思いつかないから)。
リンダ・グラットンさんの書いた「LIFE SHIFT」が結構騒がれましたよね。
んで、僕も読みました。
洋書は苦手なのですが、前著の「WORK SHIFT」同様、かなり好きな内容だったので、すらすら読めました。
ものすごく簡単にまとめると、
寿命100年時代にもう突入するから皆の衆、未来を考えましょう。先は読めないけど、こういう仮説があるよ。
という感じかなと思います。
おーい!!!!100年ライフがやってきたぞー
結構リアルな話なのかなーっていうのは、以下を見ればよくわかります。
厚生労働省が2016年7月27日発表した簡易生命表によると2015年時点での日本の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳。
ちょうど10年前をさかのぼってみると、2005年男性が78.56歳、女性が85.52歳。およそ10年で2歳づつ平均年齢が上がっています。本に書いてある通りでした。
例えば、会社員の定年が65歳だとして、今年44歳になる僕はあと21年働くことになります。でも、その頃には男性平均寿命は85歳くらいまで上がっていることになります。実際に65歳で引退したとしても、その時点から平均年齢が同推移で上がった場合、死亡するはずの85歳時点までにさらに20年が経過。つまり平均年齢が89歳くらいまで上がる計算です。
65歳で引退して、残り24年って、、、どれだけ生活費を蓄えなければいけないのでしょう?気が遠くなってしまいますね。もちろんその途中で命が途絶える可能性だってあるのですが、こればっかりはわかりません。
上記は僕の例ですが、いま25歳なんかですと65歳の定年までに40年。10年に2歳の平均年齢上昇ですので、65歳の時点で平均寿命が89歳くらい。実際の89歳の時には93-94歳くらいまで平均寿命が上昇していることになります。
まさに100年ライフ時代の到来ですね。
「100歳とかありえなーい」って思いますが、実際に身近に100歳に近い人がいます。僕の祖母はあと2年で100歳。銀杯をもらえる立場です。 どうやら僕は長寿の遺伝子は持ってるみたいです。おお、、恐ろしい。。??いや嬉しい??どっちだろうか。
「安定したい」「次の会社ではずっと長く」「もう転職したくない」??
こんな相談や思いをよく聞きます。すごくわかるのですが、これって団塊世代的なレガシーが臭いがしてしまいます。もちろん1社で定年まで逃げ切れる人もいると思いますし、定年後再雇用という制度もあるところにはありますが、何十年も経過した未来のその日に、会社はどこまであなたの生活を担保できるのでしょう?死ぬまで雇用してくれることなんてないと思います。
会社もいつまでも存続するわけではありません。100年生き残れる会社なんてほぼないです。100年永続している企業は僕の取引先でも1社のみです。
こうなると転職することなんて当たり前になるはずです。
いや、そうでないとまずいと思います。80歳くらいまで働くことだってあるかもしれない状況で、個人個人がセルフディフェンスするにはスキルの習得の機会やステップアップの機会を常に探していくことが大事です。
これを1社だけで必ずカバーできるわけではないと思います。
まだまだ少数かもしれませんが、最近は選考時にそれまでの転職回数とか気にしなくなっている会社も増えてきました(理由もなかったり、物事を他責にして短期転職している人はダメだけど)。
転職することがネガティブにならない世界になってほしい
なんだか転職を無駄に煽ってるみたいですが、そういうわけではありません。転職を考える時ってかなりの確率でネガティブな要素から始まることが多いですし、日本って転職すること=悪みたいなところがまだあるように感じます。なんだか、本当の意味で活性化しているのかなぁというか。
もっと転職のマーケットがオープンになっていいのかなと思うんですよね。個人的に。
- スキルをたくさん持っている人に複数の仕事が降りてくる。
- ダメでも再挑戦できる。
- 必ず何か仕事の情報がある。
- 1社に所属しなくても良い。
こんな状況が作れるといいなぁと最近ずっと思っています。
いや、きっとなるはず。だから若い方は転職することを恐れずに、自分の選択肢を探すことにもっと貪欲になってほしいなぁと。
僕もその人の100年キャリアを支えられるコンサルタントでありたいと思うのですよ。
カノープス株式会社 青山
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