転職活動に良い時期っていつ?転職活動成功に大切なスケジュール感を掴む。

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SaaS業界では、技術の進化と市場の成長に伴い、通年で採用活動が活発に行われています。しかし、転職の時期をうまく見極めることで、採用の確率を高めることができます。本記事では、転職活動に適した時期とSaaS業界の採用事情について詳しく解説し、成功するためのポイントをご紹介します。転職活動を始めるタイミングは、求職者の成功に大きな影響を与える重要な要素です。

4月期初の企業を例に採用計画の動きを知る。

企業の年度はじまりは各社異なりますが、目安として一般的に多いと言われている4月期初の会社を例に企業の採用計画の動きを見てみましょう。この場合1月から3月、そして9月から11月がポイントになります。

1月から3月:
企業の新年度の始まりに向けた準備期間であり、新しい予算が確定するため、人材の補充が積極的に行われます。また、この期間は、新年度に向けて社内外に新しいプロジェクトが開始されることが多く、求人が増える傾向にあります。

9月から11月:
下半期の計画がスタートする時期であり、年内の目標達成に向けて追加の人材が求められます。この時期は、企業が年末までの短期間で結果を出すためのリソースを確保するため、多くの求人が出る可能性があります。これらの時期を狙うことで、求職者は多くのチャンスを手に入れることができるでしょう。

SaaS業界の採用事情や有利な時期は?

SaaS業界は、クラウド技術やサブスクリプションモデルの普及により急成長を遂げている分野です。そのため、企業は新たなサービスの開発や市場拡大を目的として、通年で積極的に人材を募集しています。2024年8月現在、ビジネス、開発、企画、コーポーレートといった全職種での需要が高まっています。

SaaS業界は、企業の成長が急速であるため、計画的な採用というよりも、事業拡大に伴う人員増強が行われるケースが多いです。上場前のスタートアップなどですと転職活動を通年で考えて良いと思いますが、上場前後の段階にある企業ですと年間の採用予算が決まる時期や新しい事業計画が発表される時期が定まっているケースも多く、その時期を狙うのもおすすめです。

転職活動を成功させるためのスケジューリング

転職活動を成功させるためには、しっかりとした事前準備が欠かせません。人により異なりますが、通常ですと応募から一次面接、そして最終選考、条件提示まで早くて1ヶ月から2ヶ月程度かかります。また、転職活動には合格した後に、退職交渉などもあります。

円滑に活動を進めるには、「準備期間」「活動期間」「退職期間」の3つを念頭にスケジューリングをするのがおすすめです。

準備期間
準備には充分な時間をかけたほうが良いですが、期限を決めないとなかなか進まないケースもありますので、まず最初に「何月に新しい会社でキャリアをスタートする」と暫定でも良いのでゴールを決めることをお勧めします。ゴールを決めたら全体のスケジュールを逆算します。
一般的には申し出から1ヶ月後退職と就業規則で決めている企業が多いため、それを元に例をあげると1月の新年に新しい会社で働くとゴールを決めた場合、

1月:入社
12月:有給/引き継ぎ(退職期間)
11月:内定/転職先決定/退職申し出(活動期間/退職期間)
10月:転職活動開始(活動期間)
9月:転職活動準備(準備期間)


のようなイメージとなります。ちょうど新しい会社でキャリアをスタートしたい月から4ヶ月を引いたのが活動開始時期のイメージです(あくまで例です)。

準備期間では応募する企業やポジションの選定、またそれに合わせた内容自身のキャリアの棚卸や履歴書や職務経歴書の作成などに充てると良いと思います。これまで経験してきたプロジェクトの具体的な成果や、そのプロセスや背景、志向性、転職の理由や企業選びの軸などについてまとめてみると良いでしょう。さらに、面接対策も重要です。企業のビジョンや製品、競合他社について深く理解し、自分の経験がどのように貢献できるかを明確に伝える準備をしましょう。

活動期間
準備が終了したら転職活動開始です。ここので注意点は受ける企業数のバランスです。数を多く受ければ確率は上がりますが、就職活動と違い就業をしているとそこまで数を受けることはできません。

一般的には面接は2-3回です。就業時間の合間や終業後の限られた時間で、同じように業務の合間をぬって面接をする企業担当とのバランスをとるのは想像以上に大変です。どれくらいの件数を受けるべきかは熟考しましょう。在職中の転職活動であれば同時に面接できる社数には限りがあります。一定数(挑戦したい職種や業界、企業などによりますが、書類通過率なども考慮しましょう。面接同時進行は5社程度がベストだと思います)まで絞り込めるように準備期間でしっかり方向性を決めるのがおすすめです。また、内定を獲得すると条件面談があります。各社概ね条件提示から1週間程度の回答期限を設けていますので、内定が出る時期も合わせたほうが良いです。

退職期間
転職活動を開始し無事内定を獲得すると退職交渉が始まります。退職については引き留めや引き継ぎがありますので、余裕を持って臨めるようにすることをおすすめします。引き継ぎに想定以上の時間がかかる場合などもありますが、入社まで大幅な期間が空くと受け入れ先の計画にもずれが生じるケースがありますので、上長や転職先と相談しながらできるだけ退職期間はコンパクトにまとめましょう。一般的には内定承諾後、1-2ヶ月を空けて入社するケースが多く3ヶ月を要すると少し長い印象です。

忙しいなら、エージェントの有効活用も

転職活動に迷いや不安がある場合、SaaS専門のエージェントに相談することをおすすめします。エージェントを利用することで、キャリアの棚卸や書類作成などの準備期間のサポートや企業紹介、またその選考サポートなどを受けることができます。第三者の視点から企業のカルチャーについての情報を得ることができます。

本サイトを提供するカノープス株式会社は、SaaS業界に精通したコンサルタントが転職支援を行っています。業界に関する全体から詳細の情報提供や選考サポートを全面で行いますので、お気軽にご相談ください。

※カノープス株式会社のキャリア支援サービスについては、こちら をご覧ください。

まとめ

この記事では、SaaS業界における転職活動に適した時期や採用事情、そして成功するためのスケジューリングについて解説しました。予算計画のある企業の場合、上半期、下半期前後で採用活動が活発化します。SaaS業界では技術の進化と市場の拡大により、通年で採用のチャンスがありますが、計画的なタイミングを見極めることで、転職成功の確率を高めることが可能です。

また、転職活動を成功させるためには、しっかりとした事前準備が重要です。特に自分のキャリアの棚卸しを行い、応募する企業やポジションに合わせた履歴書や職務経歴書を用意することが求められます。また、採用イベントやエージェントの活用を通じて企業との接点を増やし、情報収集を行うことも効果的です。転職活動のスケジューリングをしっかり行い、迅速な行動と前向きな姿勢で挑むことで、SaaS業界でのキャリアアップを実現できるでしょう。

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青山 俊彦

青山 俊彦カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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