転職で失敗しない「志望動機」のまとめ方と具体例を解説

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転職活動において、「志望動機」は選考の合否を左右する重要な要素。採用担当者に自分の強みや意欲を効果的に伝えるためには、論理的で説得力のある志望動機を作成することが不可欠です。本記事では、転職全般を目指す方に向けて、志望動機のまとめ方の基本から、失敗しないためのポイント、そして具体的な例文まで、詳しく解説していきます。しっかり準備して、転職活動を成功に導きましょう。

志望動機の重要性と基本構成

志望動機は単なる形式的な要素ではなく、あなたが「なぜこの企業で働きたいのか」を採用担当者に明確に伝えるための重要な要素です。過去の経験に基づいた説得力のある志望動機は、面接官にあなたの適性や熱意を伝え、採用の可能性を高めます。

効果的な志望動機の基本構成は以下の4つの要素を含むべきです:

  • 結論: なぜその企業に応募するのか
  • 背景: 自分のキャリアや転職理由
  • 具体的なエピソード: 背景の裏付けとなる過去の実績や経験、そこでの思い
  • 入社後の展望: 企業でどのように貢献できるか、今後のキャリアビジョン

この構成に従うことで、採用担当者に対して論理的で説得力のある志望動機を提示できます。志望動機は、「応募企業に対する理解」と「自分自身のキャリアやスキルの適合性」を中心に、簡潔かつ具体的に表現することが重要です。

志望動機をまとめる際に押さえるべきポイント

志望動機をまとめる際、単に「この企業が好きだから」という表面的な理由ではなく、具体的な内容を盛り込むことが大切です。以下の要素を踏まえて志望動機を作成しましょう。

1.企業研究/ポジション研究

企業の強み、ビジョン、事業内容を深く理解します。募集企業が解決していきたい顧客課題や事業の方向性と、ポジションの募集背景、職務内容を研究するのが良い志望動機作りの第一歩です。

2.転職理由を明確にする

採用担当者は「転職理由」と「志望理由」の関連度合いは必ずチェックしています。双方を結びつけることは、一貫性のあるストーリーを作り、説得力を高めるために重要です。逆に双方が矛盾していると、話の信ぴょう性が低く見られてしまいます。
例えば、「顧客の具体的なXXXXXという課題解決に調整していきたい」「XXXXXXというサービス領域でキャリアを積むことで将来XXXXという姿を目指したい」といった転職理由を具体的に挙げます。ここでは具体的な過去の出来事やそれに基づく思い(WILL)と自身の具体的な実績を洗い出すことをお勧めします

3.企業が持つ課題やポジションと自身の転職理由の接点、貢献できるポイントを言語化する

上記1.2.を組み合わせます。自分が今後叶えていきたいキャリア、解決していきたい顧客課題などの転職理由や募集企業の目指す方向性との接点、また、募集ポジションで自身のこれまでの経験やスキルがどのように役立つかを言語化します。

4.未来への展望を考える

入社後の貢献度のアピールだけでなく、その後数年に渡ってどのようなキャリアを描いていきたいのか?それが募集企業の成長にどのように貢献できるかを示すと、長期的な視点を持った志望動機として評価されやすくなります。
例えば、企業が進めている新規事業やプロジェクトに関心がある場合、「その分野での経験を活かして、事業拡大に貢献したい」といった具体的な貢献方法を示すことが効果的です。

志望動機の書き方:具体例とその解説

次に、履歴書の記載をするときに参考にできる具体的な志望動機の例を紹介します。この例は、企業研究、自分の経験、将来の展望を効果的に組み合わせたものです。当然ながら面接ではこの考えに至った背景などを深掘りされますので、上述したように過去の経験や自身のWILLとの関連性をしっかり言語化しておきましょう。

例文:

「私は、貴社の成長戦略と新規事業開発に大きな魅力を感じ、志望いたしました。前職ではマーケティング部門で5年間、デジタルマーケティング戦略の立案と実行を担当し、売上の20%増加に貢献しました。これまで培ってきたデータ分析力やプロジェクト管理のスキルは、貴社が進めている新しいデジタル戦略の推進において大きく貢献できると確信しています。入社後は、御社のグローバル展開に向けたマーケティング戦略に参加し、さらなる成長をサポートしたいと考えています。」

ポイント解説:
  • 具体的な企業への興味: 応募先企業の成長戦略や新規事業に魅力を感じていることが明確に示されています。
  • 前職の経験との関連性: マーケティングの実績を具体的な数字で説明し、応募先でどう貢献できるかを伝えています。
  • 入社後の展望: 応募企業での貢献イメージが明確に示され、入社後の姿勢や目標が明確です。

このように、企業に対する理解、過去の経験、今後のキャリアビジョンを一貫して盛り込むことで、説得力のある志望動機を作成できます。

志望動機作成時の注意点とチェックリスト

志望動機を作成する際には、いくつかの重要なポイントを見落とさないようにしましょう。以下のチェックリストを使用して、志望動機を最終確認してください。

  • 具体性: 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字を用いることで、説得力を高めます。
  • オリジナリティ: 他の応募者との差別化を図り、テンプレートに頼らず、自分の経験を反映した内容にする。
  • 一貫性: 転職理由と志望動機が矛盾していないか、整合性を確認する。
  • 企業研究: 応募先企業の特徴や価値観を十分に理解し、それに基づいた内容にする。
  • 簡潔さ: 長々とした説明は避け、重要なポイントを簡潔に伝える。

このチェックリストに沿って見直しを行うことで、採用担当者に響く志望動機を完成させることができます。

まとめ

本記事では、転職活動で失敗しない志望動機のまとめ方について解説しました。志望動機の基本構成、企業研究の重要性、転職理由とのつなげ方、具体例、そして作成時の注意点とチェックリストを紹介しました。志望動機は、あなたのキャリアを表現する重要なツールです。しっかりと準備をして、転職活動を成功させるための一歩を踏み出しましょう。

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青山 俊彦

青山 俊彦カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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