【職務経歴書作成のポイント】案外大事な数字表記。全角半角・西暦や和暦に注意!

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職務経歴書の作成において、経験やスキルの伝え方だけでなく、「数字の表現」も重要な要素です。特に、全角や半角の使い分け、西暦と和暦の選択は、書類の読みやすさや企業システムとの相性に影響を与えます。本記事では、職務経歴書で注意すべき数字の表現について解説します。細かな話ですが、押さえておいて良いポイントかと思います。

半角数字と全角数字:どちらが正しい?

職務経歴書において、どちらを用いるべきか?明確なルールはないのですが、数字は基本的に半角を使うことが推奨されます。半角数字はビジネスシーンで利用されるケースが高く、採用担当者にとっても慣れ親しんだ読みやすい形式です。微細な影響ですが、全角数字と半角数字が混在すると、書類全体のフォーマットが乱れてしまい、印象を損なう可能性があります。

例えば、最初に「2022年5月」とあるのに、別の箇所は全角で「2024年5月」とあるとしたらどうでしょう?一箇所だけなら問題ないですが、ところどころ混在していると、読み進めるほどに読み手に負担をかけることになります。また、売上高の金額表記においても、半角数値を用いるのが一般的です。「5,000万円」「5,000万円」どちらも同じ意味ですが、一般的に半角数値が用いられることが多いです。

そのため、職務経歴書ではすべての数字を半角で統一することが、読みやすくわかりやすい書類作成の基本となります。

西暦と和暦、どちらを使うべきか?

職務経歴書における勤務期間や学歴の記載には、西暦を使用することが推奨されます。多くの企業が西暦を基準にしており、また採用担当者も普段から卒業年月日や生年月日を西暦基準で把握する癖がついていたりします。そこに和暦を使用すると採用担当者がその数値を西暦に変換する手間が発生します。

例えば、「令和3年」よりも「2021年」と記載した方が、担当者にとってわかりやすく、情報をスムーズに処理できます。また、外資系企業やグローバルなビジネス環境においても和暦は使用されないため、西暦表記が普遍的で安全です。

さらに多くの採用管理システムや人事管理システムは、西暦の使用が標準です。職務経歴書では西暦を一貫して使用することがベストと言えます。

統一感のある書類作成のコツ

職務経歴書では、数字の表記に限らず、全体の統一感を保つことが重要です。書式やフォーマットがバラバラだと、読み手に不快感を与え、書類全体の評価を下げてしまうことがあります。

先にも記載していますが、勤務期間を「2020年6月〜2023年7月」と半角で記載しながら、一部で「2023年7月」と全角を使用すると、視覚的な違和感を生じさせます。また、日付の形式も「2023/07/01」や「2023年7月1日」など、書類内で統一したフォーマットを使用することが大切です。

さらに、金額表記についても、「100百万円」や「1億円」など、桁の表記をいずれかに統一し、数字の読みやすさを向上させましょう。

統一感のある書類を作成するためには、以下の点に気をつけてください。

  • 半角と全角の使い分け
  • 西暦・和暦の統一
  • フォントやスタイルを揃える

最終的にPDF形式に変換してレイアウトやフォーマットの崩れを防ぐことも、書類を整える上で重要です。

まとめ

職務経歴書における数字の表現は、地味ながら印象をよくする要素があります。数字は半角数字を使用し、西暦で統一することが基本です。また、書類全体の統一感を保つことで、読みやすさが向上します。採用企業側が普段用いているシステムや採用担当者側が書類を見る時の癖などを理解すると少しポイントの高い職務経歴書が作れるようになります。

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青山 俊彦

青山 俊彦カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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