
営業の成功は「お客様のサインを見抜けるかどうか」にかかっています。お客様は「買いたい」と思ったとき、無意識にその気持ちを行動や発言に表します。しかし、セールスがそのサインを見逃してしまうと、せっかくの商談もチャンスを逃してしまうかもしれません。
本記事では、お客様が見せる「買いたいサイン」を5つ紹介し、それを見抜いた際にどう対応すべきか解説します。観察力を高め、成約率を向上させるヒントを掴みましょう!
お客様は言葉にしないサインを出している
多くのお客様は、「この商品を買いたい」とストレートに言葉にするわけではありません。むしろ、無意識に態度や行動に表れることがほとんどです。優秀なセールス
は、こうした非言語的なサインを見抜き、適切なアクションを取ることで成約につなげています。
・人は無意識に「興味があるもの」に対して行動を変える
・「言葉」よりも「行動」に注目することで、本音を読み取る
・営業の役割は、サインをキャッチしながらスムーズに後押しすること
それでは、お客様が示す「買いたいサイン」を5つ紹介します。
お客様が出す5つの購買サイン

◎質問が増える
お客様が「この商品に興味がある」と思い始めると、質問が増えていきます。特に、具体的な質問が出てきたら大チャンスです。
例:
・「この機能は他社とどう違うんですか?」
・「導入後のサポート体制はどのようになっていますか?」
・「実際に使っている企業の事例を教えてもらえますか?」
→対応策: 質問に誠実に答えながら、お客様のニーズに合った提案を追加する
◎表情や姿勢が変化する
お客様の態度や表情も重要なサインです。興味を持ち始めると、自然と前のめりになったり、頷く回数が増えたりします。
チェックポイント:
・座り方が前傾姿勢になる
・目を見て話す頻度が増える
・話の合間に笑顔が出る
→対応策: お客様の反応に合わせて、さらに具体的な提案をし、購買意欲を高める
◎価格や契約条件を気にし始める
「この商品を買いたいけど、価格や条件がネックになっている」というサインが出ると、購買の決断が近づいています。
例:
・「今契約すると特典はありますか?」
・「支払い方法はどんな種類がありますか?」
・「予算的に少し厳しいんですが、調整できますか?」
→対応策: 価格だけでなく、導入メリットやROI(投資対効果)を伝え、納得感を与える
◎競合との比較をし始める
お客様が「他社と比較してどちらが良いか」を考え始めるのも、購入を検討している証拠です。
例:
・「他社は○○と言っていましたが、御社はどうですか?」
・「○○社の製品とどこが違うんですか?」
→対応策: 競合との違いを分かりやすく説明し、自社の強みを明確に伝える
◎次のアクションを確認する
「具体的に次はどう進めればいいのか?」という確認をしてきたら、決断は目前です。
例:
・「契約までの流れを教えてください」
・「導入までの期間はどれくらいですか?」
→対応策: 導入スケジュールや契約プロセスを明確に伝え、不安を取り除く
サインをキャッチしたらどう動くべきか?
お客様の「買いたいサイン」を見逃さず、相手に違和感を持たせない形でクロージングの確率を見極めることができます。
・お客様の言葉を繰り返し、共感を示しつつ、課題や決断のキーワードを探る
「○○が気になるんですね。それは重要なポイントですよね。ところでどうしてそこを気にされているのか、お聞かせくださいませんか?」と、お客様の関心に寄り添いながら、決断のキーポイントになりそうな課題を探る
・決断を急かさない一方で、ネクストアクションを投げかける
「じっくりご検討いただいて大丈夫です。ただ、最終的なご意向は伺いたいと思いますので⚪︎日あたりに再度面談の機会をいただけないでしょうか?」
・テストクロージングをしてみる
「この内容で問題なさそうに感じましたが、契約の手続きに進むこともできますが、ご意向はいかがでしょう?」と自然に提案する。
まとめ:営業は『察知力』が命!
商談において最も大切なのは、「話す」ことではなく「聞く・観察する」ことです。お客様の態度や発言から「買いたいサイン」を見抜き、適切な対応をすることで、クロージングの成功率が格段に上がります。
「お客様が何を考えているのか」を敏感に察知し、絶好のタイミングで提案できるセールスパーソンを目指しましょう!