副業を始めてみたい方に、改めて押さえてほしいポイント

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副業を始める際には、単に収入を得るだけでなく、法的なルールや税金の扱い、時間管理などをしっかり押さえておくことが重要です。本業に影響を与えず、継続的に副業を続けるためには、事前に注意すべきポイントを理解しておく必要があります。本記事では、副業を始める前に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

本業との契約やルールを確認する

副業を始める前に、まず本業の就業規則や契約内容を確認しましょう。副業が本業に悪影響を与えないようにするために、以下の点をチェックしておくことが大切です。

就業規則の確認
会社によっては副業を禁止していたり、事前許可が必要な場合があります。特に公務員や一部の企業では副業が厳しく制限されているため、必ず会社の規定を確認しましょう。

競業避止義務の確認
同じ業界や競合企業で副業を行うと、本業の会社との契約違反になる可能性があります。情報漏洩や利益相反のリスクを避けるため、本業と無関係の分野で副業を行うのが無難です。

職場への報告が必要か
副業が許可されている場合でも、会社に報告が必要かどうかを確認しましょう。副業が後から問題にならないよう、事前に手続きを済ませておくことをおすすめします。

副業にかかる税金とインボイス制度

副業で得た収入には税金がかかるため、確定申告や住民税の扱いについて理解しておく必要があります。特に、2023年10月から始まったインボイス制度についても確認しておきましょう。

確定申告が必要なケース
副業の年間所得(収入から必要経費を引いた額)が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
フリーランスや個人事業主として副業を行う場合、収入の種類によっては20万円以下でも申告が求められることがあります。

住民税に注意
確定申告をすると住民税が増えますが、「住民税を自分で納付する(普通徴収)」を選ばないと、本業の給与から住民税が天引き(特別徴収)されます。報告をしていない場合、副業が会社に発覚する可能性があります。

インボイス制度の影響
インボイス発行事業者の登録
副業でフリーランスとして仕事を受ける場合、取引先がインボイスを求める可能性があります。インボイスを発行するためには税務署に登録が必要です。

登録のメリットとデメリット
メリット:取引先が仕入税額控除を受けられるため、仕事を継続しやすい
デメリット:消費税の納税義務が発生し、年間売上1,000万円以下でも課税事業者となる

インボイス制度は業種によって影響が異なるため、自分の副業に必要かどうかをよく検討しましょう。

副業の時間管理と健康への影響

副業を成功させるには、時間管理と健康管理が不可欠です。本業と両立するために、無理のないスケジュールを組みましょう。

本業に支障をきたさない
副業に集中しすぎて本業のパフォーマンスが下がると、評価に影響する可能性があります。特に納期がある仕事は、本業のスケジュールと調整しながら進めることが重要です。

睡眠不足やストレスに注意
副業が原因で睡眠不足や疲労が蓄積すると、健康を害するだけでなく、本業にも悪影響を与えかねません。無理なスケジュールを組まず、適度な休息を取るよう心がけましょう。

効率的に作業する工夫
副業の時間を確保するために、タスク管理ツールを活用したり、スキマ時間を有効に使う工夫をすると、負担を減らしながら収入を増やすことができます。

社会保険や扶養への影響

副業の収入が増えると、社会保険や扶養の条件にも影響が出る可能性があります。

扶養から外れる条件
配偶者の扶養に入っている場合、年間所得が130万円を超えると、扶養から外れ、自分で社会保険料を負担する必要があります。

社会保険加入の可能性
本業以外で週20時間以上働き、月収88,000円以上になると、副業先で社会保険に加入しなければならない可能性が高まります(2ヶ月を超える雇用見込みがある/学生ではない/従業員数が一定規模以上(51人以上)の企業に勤めているなど、もう少し細かな条件があります)。

まとめ

副業は収入を増やす手段として魅力的ですが、本業の規則、税金、時間管理などを考慮しながら慎重に進めることが大切です。特に、インボイス制度や確定申告のルールを理解しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。最初は小さく始めて、慣れてきたら徐々に規模を広げていくのが賢明な方法です。副業を始める前に、この記事で紹介したポイントをしっかり押さえて、長く続けられる副業を目指しましょう。

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青山 俊彦

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。