転職とは低きに流れることだ
昔、上司がこんなことを言っていました。転職を繰り返すたびに所得を減らし、地位を失い、、、という人はいます。一度転がりだした坂をまた登っていくには、今まで努力してきた最大値からさらに数倍の努力をしなくてはいけません。ただ、それで高みを目指せる転職もありますし、全ての方が低きに流れていくわけではありません。
仮に(仮にです)30歳で8回くらい転職している方がいたとしましょう。大卒だとしたら1年に1回転職している計算です。普通の面接官はどう思うでしょうか?書類自体を通過させるのに苦労しそうですが、仮に面接できたとしても、
今の会社に入った理由は?
なぜ今の会社をやめるの?
なぜこの業界なのか?
なぜこの仕事なのか?
といったことを聞かれますが、さらにするどく突っ込みがきます。定例の質問に準備しているだけ足りません。
業界がビジネスとしてどうなりたっているのかわかってる?
業界での、現状(綺麗事や汚いところ)についてどれだけ理解できている?業界を神話化させてない?
どんな競合プレイヤーがいるのかわかっている?
会社で求められているポジションは何故必要とされているのか理解してる?
自分がいままでの経験でどう貢献できるのかわかってる?
ここまでは当然ブレークダウンしておかなくてはなりません。さらに言ってしまうとこの質問の裏に、面接官の心野中には常にこんな感情が渦巻いていると思います。
なぜ転職しつづけてきたのか?その理由は?人間関係や周辺調和の能力や忍耐力に何か決定的な弱点があるのでは?
職務遂行能力に何か欠点があるのでは?
そもそも何故辞めざるをえない転職を繰り返しているのか?物事を選ぶセンスは?
自分の立ち位置を冷静に分析できているのか?全てを理解して0から始められる意識ができているのか?
どうせまた辞めるでしょ?
ブレークダウンし続ければいくらでもできます。転職を繰り返しているほど、結構つっこみは厳しくなります。相手が採用しようと思えば、一層厳しくなります。
同様のステータスの相談者様から「どんなに面接しても受からない。どこも良い雰囲気で終わるのにダメで理由がわからない」という相談もありますが、早めに見切られたという捉え方もあるかもしれません。
企業にとっては応募者様が将来お客様になる可能性だってあるわけですから、怒らせて帰らせるわけにはいかないわけです。その辺はソフトランディングの仕方をわきまえています。人を多く見てきている方ほど試合巧者です。
引き返せないくらい転職してしまった自分。面接にさえたどり着かない、、悩んでいる人はたくさんいると思いますが、低きに流れる転職にブレーキをかけるのは自分自身でしかないのかなと。
カノープス株式会社 青山