職務経歴書はですます調?敬体・常体の使い分け

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職務経歴書の文体は、基本的には敬体、つまり「ですます調」で整えるのがおすすめです。読み手に丁寧な印象を与えやすく、ビジネス文書としても違和感が少ないためです。

一方で、実績や職務内容を箇条書きで整理する場合は、常体、つまり「である調」や体言止めの方が読みやすくなることもあります。

大切なのは、「ですます調」と「である調」のどちらを選ぶか以上に、文体や語尾を混在させないことです。

この記事では、職務経歴書における敬体・常体の違い、使い分けの考え方、語尾を整えるコツを解説します。

職務経歴書は「ですます調」で書くべき?

職務経歴書の本文は、基本的には「ですます調」で書くとよいでしょう。

採用担当者や面接官が読む書類であるため、丁寧で自然な印象を与えやすいからです。

たとえば、自己PRや職務要約では、以下のような文体が自然です。

・法人営業として5年間、SaaSプロダクトの新規開拓を担当してきました。

・既存顧客へのアップセル提案を通じて、年間売上の拡大に貢献しました。

・チームリーダーとして、メンバー育成や商談管理にも取り組んでいます。

このように、読み手に向けて説明する文章では「ですます調」の方が柔らかく、ビジネス文書としても無難です。

特に、職務要約、自己PR、転職理由に近い補足文などは、敬体で統一すると読みやすくなります。

「ですます調」と「である調」の違い

「ですます調」は、敬体とも呼ばれる丁寧な文体です。

一方、「である調」は常体とも呼ばれ、事実を簡潔に伝える文体です。

ですます調の例

・私は法人営業として、新規開拓と既存顧客の深耕営業を担当してきました。

・年間売上目標に対して、120%の達成率を実現しました。

である調の例

・法人営業として、新規開拓と既存顧客の深耕営業を担当。

・年間売上目標に対して、120%の達成率を実現。

ですます調は丁寧で読みやすい一方、文章が長くなることがあります。

である調や体言止めは簡潔に見せやすい一方、使い方によっては硬い印象や事務的な印象になることがあります。

どちらが絶対に正解というわけではありません。職務経歴書のどの部分で使うかによって、適した文体は変わります。

職務経歴書でおすすめの使い分け

職務経歴書では、すべての文章を同じトーンで書こうとすると、かえって読みにくくなることがあります。

おすすめは、説明文は「ですます調」、実績や業務内容の箇条書きは「体言止め」または簡潔な常体で整える方法です。

ですます調が向いている箇所

・職務要約

・自己PR

・活かせる経験・スキルの説明

・キャリアの補足説明

・志向性や強みを伝える文章

常体・体言止めが向いている箇所

・職務内容の箇条書き

・実績の一覧

・担当業務の整理

・使用ツールや担当領域の列挙

・成果や数値の記載

たとえば、職務要約では以下のように書きます。

法人営業として約5年間、SaaSプロダクトの新規開拓営業に従事してきました。エンタープライズ企業を中心に、課題ヒアリングから提案、クロージングまで一貫して担当しています。

一方、職務内容では以下のように整理できます。

・新規開拓営業

・既存顧客へのアップセル提案

・商談管理、パイプライン管理

・Salesforceを活用した営業進捗の可視化

・若手メンバーの育成、商談同席

このように、文章で読ませる部分と、情報を整理して見せる部分で文体を分けると、職務経歴書全体が読みやすくなります。

語尾の混在は避ける

職務経歴書で特に注意したいのが、語尾の混在です。

「ですます調」と「である調」が同じ段落の中で混ざると、文章全体の統一感がなくなります。

NG例

私は法人営業として新規開拓を担当しました。年間売上目標に対して120%を達成した。

この文章では、「担当しました」はですます調、「達成した」は常体です。同じ流れの中で文体が変わっているため、やや雑な印象になります。

OK例

私は法人営業として新規開拓を担当しました。年間売上目標に対して120%を達成しました。

または、実績欄として整理するなら以下のようにします。

・法人営業として新規開拓を担当

・年間売上目標に対して120%を達成

どちらも間違いではありません。重要なのは、同じ段落や同じ項目の中で文体を統一することです。

職種別に見る文体の考え方

職務経歴書の文体は、応募職種によって見せ方を調整してもよいでしょう。

営業職やカスタマーサクセス職のように、対人コミュニケーション力が重視される職種では、丁寧で自然な「ですます調」が合いやすいです。

一方、企画職、マーケティング職、事業開発職などでは、実績や施策を端的に整理する場面も多いため、箇条書きや体言止めをうまく使うと読みやすくなります。

営業職・カスタマーサクセス職

・職務要約や自己PRは、ですます調で丁寧に書く

・実績は数値を入れて簡潔に整理する

・顧客折衝力や提案力が伝わる表現にする

マーケティング職・企画職

・施策内容、成果、改善プロセスを簡潔に整理する

・箇条書きや体言止めを使い、情報量を整理する

・数値や担当範囲を明確にする

管理部門・バックオフィス職

・丁寧で正確な印象を優先する

・文体の混在や表記ゆれを避ける

・業務範囲、使用システム、改善実績を整理する

職種によって細かな見せ方は変わりますが、どの職種でも「読み手が迷わず理解できること」が最優先です。

履歴書との文体の違い

履歴書と職務経歴書では、文体の考え方が少し異なります。

履歴書は、学歴・職歴・資格などを簡潔に記載する書類です。自由記述欄が少ないため、文体で大きく差がつく場面は多くありません。

一方、職務経歴書は、自分の経験や実績を説明する書類です。文章量が多くなるため、文体や語尾の統一感が読みやすさに直結します。

履歴書では、志望動機や本人希望欄などの文章部分を丁寧な表現に整えることが大切です。

職務経歴書では、職務要約や自己PRは「ですます調」、業務内容や実績は箇条書きで簡潔に整理するなど、読みやすさを意識して使い分けましょう。

職務経歴書で避けたいNGパターン

職務経歴書では、文体そのものよりも、統一感のなさがマイナスに見られやすいです。

以下のような書き方は避けましょう。

・同じ段落の中で「ですます調」と「である調」が混ざっている

・語尾が毎回「しました」で単調になっている

・箇条書きの語尾が「担当」「実施しました」「推進」などバラバラになっている

・自己PRだけ急に話し言葉に近くなっている

・実績欄の文末に句点があったりなかったりする

特に箇条書きでは、語尾の形を揃えるだけで読みやすさが大きく変わります。

NG例

・新規開拓営業を担当しました。

・既存顧客へのアップセル提案

・Salesforceで案件管理を行った。

OK例

・新規開拓営業を担当

・既存顧客へのアップセル提案

・Salesforceを活用した案件管理

または、すべて文章で揃えるなら以下の形です。

・新規開拓営業を担当しました。

・既存顧客へのアップセル提案を行いました。

・Salesforceを活用して案件管理を行いました。

職務経歴書では、内容の良さだけでなく、こうした細部の整い方も印象に影響します。

まとめ

職務経歴書の文体は、基本的には「ですます調」で整えるのがおすすめです。

特に、職務要約や自己PRなど、読み手に向けて説明する文章では、敬体の方が丁寧で自然な印象になります。

一方で、職務内容や実績を箇条書きで整理する場合は、常体や体言止めを使った方が見やすくなることもあります。

大切なのは、「ですます調」か「である調」かを悩みすぎることではありません。

同じ段落や同じ項目の中で文体を統一し、語尾の混在を避けることです。

職務経歴書は、経験や実績を伝えるための書類であると同時に、ビジネス文書としての丁寧さや読みやすさも見られる書類です。

SaaS企業への転職を目指す場合も、営業実績やプロジェクト経験をわかりやすく整理し、読み手が短時間で強みを理解できる文体に整えましょう。

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