大谷選手も使ってる目標達成のための思考整理ツール「マンダラート」について

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スポーツ選手からビジネスパーソンまで幅広く活用されている「マンダラート」という思考整理ツールをご存じでしょうか?プロ野球選手の大谷翔平選手もこのマンダラートを用いて目標を具体化し、見事に実現させたといわれています。

この記事では、このマンダラートの基本的な使い方から実際のビジネスシーンでの応用方法、そして目標達成のためのコツまでをわかりやすく解説していきます。マンダラートを活用して、あなたの目標達成と課題解決力をさらに引き上げましょう。

マンダラートとは?その基本的な仕組み

マンダラートとは、日本で生まれたシンプルで視覚的な思考整理ツールで、思考やアイデアを視覚的に分解し、論理的に整理するのに役立ちます。

もともとはアイデア発想法として教育現場で活用されていたもので、「9×9」の81マスのマス目を使い、目標を中心に据えてその周りに8つの関連するテーマやアクションを書き出していきます。

中心から派生したアイデアをさらに展開し、次第に具体的なアクションに落とし込むことで、思考を多角的に整理し、目標達成のプロセスを明確にできる点が大きな特徴です。

大谷選手がマンダラートで成し遂げた目標設定

大谷選手は、高校時代にマンダラート(マンダラチャート)を使って綿密な目標設定を行いました。大谷選手の場合、中心の大目標は「ドラ1 8球団」(ドラフト1位指名を8球団以上から得ること)でした。この目標を中心に据え、周囲の8つのマスには「体づくり」「コントロール」「キレ」「スピード160km」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」などの中目標を設定しました。

さらに、これらの中目標それぞれについて、より具体的な小目標や行動計画を外側のマスに記入していきました。例えば、「体づくり」に関連する小目標には、具体的な筋力トレーニングの内容や食事管理の方法などが含まれていたと考えられます。

このアプローチにより、大谷選手は最終目標から逆算して具体的な行動計画を可視化し、日々の練習や生活の中で何をすべきかを明確にしていました。マンダラートを通じて、技術面だけでなく、精神面や生活習慣まで含めた総合的な自己改善の道筋を描いていたのです。

マンダラートの具体的な使い方

まず、紙とペンまたはデジタルツールを用意し、目標や解決したい課題を中心に書き込みます。その周囲に8つのマスを配置し、中心の目標に関連するテーマをそれぞれ記入します。次に、その8つのテーマごとに、さらに具体的なアクションや達成手段を記入していきます。

例えば、「キャリアアップ」を中心にする場合、周囲には「スキルアップ」「ネットワーキング」「資格取得」などを設定し、それぞれに必要なアクションを考えていくのです。

このように段階的に思考を深めることで、ぼんやりしていた目標が具体的なアクションにまで落とし込まれ、現実的な計画を立てやすくなります。

ビジネスでの応用:目標設定と課題解決に役立てる方法

マンダラートは、個人のキャリアプランやプロジェクトのゴール設定、課題解決のプロセスで大きな効果を発揮します。例えば、営業成績を向上させたい場合、中心に「営業成績アップ」と書き、その周りに「顧客ニーズの把握」「競合分析」「新規開拓」「クロージングスキルの向上」など8つの項目を設定します。

そして、各項目ごとに具体的なアクションプランを加えることで、取り組むべき行動が明確になります。

マンダラートの枠組みで目標を細分化することにより、思い描くビジョンがより実現可能な形で見えてくるため、結果的に行動力と達成率を向上させることができるのです。

マンダラートを活用するためのコツと注意点

マンダラートを効果的に活用するためには、最終目標をできるだけ具体的に設定することが重要です。また、最初の8つのテーマを挙げる際も、できるだけ自分にとって実行可能であることや、具体的な行動に繋がる内容にすることを意識しましょう。

そして、定期的に振り返りを行い、プランが進んでいるかどうかを確認することも欠かせません。もし目標に対しての進捗が思うように進んでいない場合は、マンダラートを更新し、再度現状に合わせた行動計画を立て直すことも有効です。ツールに頼り過ぎず、柔軟に運用する姿勢が成功への鍵となります。

まとめ

この記事では、目標達成や課題解決のための思考整理ツール「マンダラート」について解説しました。大谷選手も活用していることで注目を集めているこのツールは、最終目標から具体的な行動までを視覚的に整理することで、思考が明確になり、行動に繋げやすくするのが特徴です。

マンダラートを活用すれば、目標達成に向けたプロセスが明確になるだけでなく、達成に向けたモチベーションを保つ手助けにもなります。ぜひ、日々のキャリアや生活の目標設定に役立ててみてください。

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目標達成を加速するためのSMARTの具体的活用法

青山 俊彦

青山 俊彦カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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