【面接対策】いよいよ面接開始。面接前の基本準備5ステップ

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SaaS業界は成長スピードが速く、企業のステージごとに採用要件やレベルが変動するケースが多いです。よって、面接前の入念な準備は合否に大きく影響します。本記事では、SaaS業界での転職面接において、準備すべき基本的なステップを5つに分けて解説します。これを参考に自信を持って面接に臨めるようにしていきましょう。

面接前の準備が重要な理由

面接は、技術力やスキルだけでなく、企業文化へのフィット感や募集ポジションやサービスの理解度なども重視されます。企業が求めているスキルセットや人物像に自分がどれだけマッチしているかを理解し、効果的にアピールするには、事前にしっかりと情報を集め、自分の強みを整理しておく必要があります。

また、SaaS業界のビジネスサイドの人材募集では、「課題解決力」や「論理的思考」が重視されるため、面接で自分の経験を具体的に、かつわかりやすく説明できるかどうかも大事な要素となります。準備不足のまま臨むと、期待通りのパフォーマンスを発揮できず、惜しくも合格を逃してしまう可能性が高いです。

ステップ1:企業と市場のリサーチを徹底する

面接前にまず行うべきは、応募する企業のリサーチです。単に企業の概要を調べるだけでは不十分で、企業のミッションやビジョン、提供しているサービスの詳細、競合他社との違いを理解することが重要です。また、業界のトレンドや市場動向にも目を向けることで、より深い理解を持って面接に臨むことができます。

リサーチの具体的な手順:

企業の公式サイトをチェック

企業のミッションやビジョン、プロダクトページ、リクルーティングページなどをじっくり読み込みましょう。特に、企業がどのような課題に取り組んでいるか、どのように市場で差別化を図っているかを確認します。また、SaaS企業は採用広報系のメディア(note、wantedly、SNSや動画など)で情報発信している企業が多いです。既出情報にできるだけ触れ、企業理解をすることで面接でも解像度の高いやりとりができるようになります。

競合企業を調査する

競合他社のサービスと比較して、応募企業の強みと弱みを理解します。これにより、面接時に具体的な話題を提供でき、自分がその企業でどう貢献できるかをアピールする材料になります。実際面接でも、自社のサービス理解力を試すために、「弊社のサービスにどんな印象を持っていますか?」といった質問をされることもあります。そんな時に競合との比較をしながら長所を語れると面接官の評価も高くなります。

このように、企業と市場の深い理解を持つことで、面接の際に「自社でどのように活躍できるか」を具体的に語ることができ、説得力が増します。

ステップ2:自己分析と経験の振り返り

次に重要なのは、自分自身の過去の経験やスキルをしっかりと整理し、どのようにその経験が応募企業で活かせるかを明確にすることです。特にSaaS業界では、問題解決力や顧客対応能力、チームでの協力が求められます。過去の職務経験を振り返り、それらのスキルを強調できるエピソードを準備しておくことが大切です。

自己分析の方法:

キャリアの流れを時系列で整理

学生時代からのファーストキャリアから今までをを時系列で整理し、各職場での役割や達成した成果、そしてこれまで何を大切に仕事をしてきたのか?あるいは会社選びをしてきたのかを確認します。面接官は、応募者の過去の選択や行動がどのように現在の転職希望に結びついているかを重視します。そのため、なぜ今の転職を考えているのか、過去の経験がどのように次のキャリアに活かせるのかを一貫した流れで説明できるようにしておきましょう。

募集ポジションで活かせそうな具体的な経験や成果を整理する

募集ポジションで求められているスキルと過去の経験で接点の多い項目を整理します。またそこでの成果を定量的な数字実績を交えてアピールできるように準備していきましょう。

自己分析をしっかりと行うことで、自分がどのように応募企業に貢献できるのかを具体的に伝える準備が整います。

ステップ3:面接に向けた準備

SaaS業界では一次や二次面接はオンラインでの実施が主流となります。対面での面接準備はここでは割愛しますが、オンライン面接でのパフォーマンスは、仕事に対するプロフェッショナルな印象に大きく影響するため、以下の点を意識しましょう。

オンライン面接準備のポイント:

通信環境と機器の確認

安定したインターネット接続があるかどうかを事前に確認し、ビデオと音声の設定を整えます。面接中にトラブルが発生しないように、予備の機器も用意しておくと安心です。実際に、通信状況が著しく悪く、面接が中止になった実例もあります。

画面映りにも気配りを

背景は清潔で整った状態にし、照明にも気を配りましょう。また、静かな場所で面接を行い、外部の騒音や他の人の出入りがないように注意します(カフェなどの第三者の目に触れる公共施設からの通信は避けてください。)背景に関しては、必要に応じてバーチャル背景を使用しても良いですが、過度に装飾的なものは避け、シンプルで清潔感のある設定を選びましょう。自宅が難しいようであれば、民間の個室ブースの確保なども視野に入れて良いでしょう。

身だしなみと第一印象

オンラインであっても、清潔感のあるビジネスカジュアルな服装を選び、第一印象を大切にします。対面の面接同様、最初の印象が大きな影響を与えるため、きちんとした装いで臨むことが重要です。実際のオンラインでお客様とどのような姿勢身なりで対峙するのかチェックされていると思ってください。

また、オンライン面接では特に、相手に自分の意図を明確に伝えることが重要です。画面越しでは対面ほどの情報が伝わりにくいため、声のトーンや話すスピードを工夫し、しっかりとした意思を示すようにしましょう。

ステップ4:面接での注意点と適切なコミュニケーション

面接時のコミュニケーションスキルは、SaaS業界での仕事の適性を判断する重要なポイントです。特に、クライアントやチームとのコミュニケーションが重要視されるため、適切な話し方や表現力が求められます。以下の点に気を付けて面接に臨みましょう。

面接時の重要ポイント:

具体的なエピソードを交える

面接官は、応募者がどのように問題解決を行ったのか、具体的なエピソードを通して理解したいと考えています。抽象的な話に終始せず、過去の経験や成果を具体的に話すことで、説得力を高めましょう。

結論ファースト

結論を先に述べ、その後に詳細な説明を加えることで、面接官に対して分かりやすく話を伝えることができます。論理的で端的なコミュニケーションは、SaaS業界に限らず多くの企業で評価されやすいです。

前向きな姿勢を示す

面接時には、現職への不満やネガティブな話題は避け、前向きな転職理由や自分の成長意欲をアピールしましょう。面接官は、将来的に長く活躍できるポジティブな人材を求めています。

また、面接時のマナーとして、受け身の姿勢や他責の発言は避け、主体的に自分の意見を述べることが大切です。特に、転職理由として現在の職場環境を批判するような発言は基本NGです。企業に選ばれるためには、自分がどのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。

参照転職理由はどこまで本音で話すべきか?ポジティブとネガティブのベストバランスを考える

ステップ5:面接後のフォローアップも大切

面接後にフォローアップを行うことも、選考において大きなプラスとなります。面接後に感謝のメールを送ることは、あなたがその職場でどのような態度で働くのかを示す一つの指標になります。エージェント経由の応募であれば、メッセージをエージェントに託してフォローしてもらいましょう。

フォローアップのポイント:

感謝のメールを送る

面接後24時間以内に、面接官への感謝を伝えるメールを送ることは、誠実さを示すだけでなく、面接中に話したポイントを再度アピールする機会となります。メールでは、自分がどのように企業に貢献できるかを簡潔にまとめ、前向きな姿勢を強調しましょう。

まとめ

SaaS業界での転職面接を成功させるには、企業リサーチや自己分析、オンライン面接の準備、適切なコミュニケーション、そして面接後のフォローアップが鍵となります。これらのステップをしっかりと踏むことで、面接でのパフォーマンスが向上し、採用への道が開けるでしょう。準備を怠らず、常に前向きな姿勢で臨むことが成功への近道です。

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青山 俊彦

青山 俊彦カノープス株式会社 代表取締役

SaaSビズサイド(セールスやカスタマーサクセス、インサイドセールス、マーケ、企画領域)の転職支援が得意な人材エージェントです。採用や転職についてお気軽にご相談を!趣味は釣り。長野県安曇野市出身。

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